歌舞伎座、再開発で29階建て複合ビル併設-詳細発表は8月に延期

2013年3月の竣工を予定する新歌舞伎座のイメージ予想図。新歌舞伎座の奥には29階建ての複合ビルが併設する予定

2013年3月の竣工を予定する新歌舞伎座のイメージ予想図。新歌舞伎座の奥には29階建ての複合ビルが併設する予定

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 松竹(中央区築地4)は、2010年4月までの「さよなら公演」をもって閉場する「歌舞伎座」(中央区銀座4、TEL 03-3541-3131)の再開発計画と概要についての発表時期を延期することを明らかにした。「激変する諸般の経済情勢を踏まえ、より精度の高い事業計画とするため」(同社)、正式な発表は今年8月末ごろを予定する。

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 昨年10月に発表された再開発計画は、現歌舞伎座の老朽化に伴い建物を取り壊し、同跡地に劇場とオフィス棟を併せ持つ複合建物を建設するもの。再開発面積は約6,790平方メートルで、工期着工は2010年5月、竣工は2013年3月を予定する。

 新劇場の外観特徴は、屋根の合掌部が丸い山形になる唐破風(からはふ)屋根を起用するなど「現在の外観や雰囲気をできるだけ受け継ぐ」(同社)。客席数は現劇場の1,859席(一幕見席を除く)と同程度で、桟敷席、1階席、2階席、3階席、一幕見席を設ける。

 新劇場の奥に併設する複合ビルは29階建てで、高さは約150メートル。用途は交流施設、教育施設、事務所、店舗、駐車場など。同計画の特徴として「各フロア・各施設へのバリアフリーアクセス、地下から地上へのバリアフリーアクセス、公共的駐車場、防火支援機能、屋上庭園」(同社)などを挙げる。

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