セレクトショップの草分け的存在として1975(昭和50)年より展開してきたブティック事業から先月完全撤退した資生堂(中央区)の子会社、ザ・ギンザ(中央区)が4月16日、新業態店「ザ・ギンザ銀座店」(中央区銀座8)を中央通り沿いにオープンした。
同店は化粧品関連商品のみを扱う新業態ブティックで、資生堂事業へ還流するアンテナショップとしても機能する。店舗面積は158平方メートル。グレーや白を基調とした店内では、漆黒の什器に化粧品をディスプレー。ウィンドーには数百個の口紅で造形されたオブジェを配した。コンセプトは「肌をいつくしみ、自分をいつくしむ」「肌をいつくしむ術を知り、ワンランク上の美を実現する」。
取り扱う化粧品ブランドは「資生堂」「ザ・ギンザコスメティックス」「セルジュ・ルタンス」「ディシラ」などで、同店限定品も多数扱う。オリジナル小物として販売するのは、日本の伝統工芸品を現代の匠と新しいかたちとして誕生させた「THE TAKUMI」ラインの「本漆塗りメークボックス」(黒・ツヤなし=9万9,750円、同・ツヤあり=13万1,250円)や「本漆塗りコットンボックス」(黒・ツヤなし=6万8,250円、同・ツヤあり=8万9,250円)のほか、同店のシンボリックアイテムでもあるカメリアをモチーフにした「THE CAMELIA COLLECTION」ラインの「レザーバニティ」(白・黒=3万9,900円)や「コスメティックポーチ」(S=5,775円、M=7,875円、L=9,975円)など。
新サービスとして、スキンケア・メーキャップ技術を習得できる無料セミナー「ザ・ギンザミニセミナー」(60分、要予約)や、常設店としては初となる専門スタッフ「ビューティーソリューションカウンセラー」による有料のプライベートレッスン(要予約)も行う。プライベートレッスンは、美容に関する社内検定認定制度で1級を取得するスタッフが、最先端美容機器を使い科学的に肌の状態や顔立ちを分析するほか、美容に関する悩みの解決方法を提案する。
提供メニューは、同社が「美しい」と感じるバランスを数値化した「美の黄金比=ゴールデンバランス」に基づくメーキャップを実践する「メーキャップレッスン」(ベーシック90分=1万円、スペシャル150分=1万5,000円)と肌の悩みの原因を解決し最適な手入れ法を習得する「スキンケアレッスン」(ベーシック90分=1万円、スペシャル150分=1万5,000円)など。
同社担当者は「銀座を訪れる美意識の高いお客さまに対して、おもてなしの心と高度な専門性を持ったスタッフによりお手入れの大切さとその方法をお伝えする新しい化粧品販売のあり方を提案する」とアピール。今後は化粧品の直営店運営、国内免税店向け卸売り、コットン卸売りなどを主軸とした事業展開を予定している。
営業時間は11時~20時。