日比谷に卵かけご飯専門店-夜は305円均一の居酒屋に業態転換

帝国ホテル本館の斜め向かいにオープンした同店。黄色の看板が目印

帝国ホテル本館の斜め向かいにオープンした同店。黄色の看板が目印

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 日比谷に10月10日、卵かけご飯をメーンに提供する「たまごん家(ち)」(千代田区有楽町1、TEL 03-5251-8645)がオープンした。場所は東京宝塚劇場の並びのUNビル1階で、フードネクサス(台東区)が経営する。

関連画像(基本の卵かけご飯)

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 戦後、欧米からの小麦輸入促進によって学校給食に導入されたパン食や肉類を中心とする「北緯50度の欧米の食生活」に対し、日本型食生活「北緯35度の食」を掲げる同店。同社の朝山良夫社長は「日本人の体に合った伝統的な『食』の復活を目指す。国内生産者との取り組みを強化し、食料自給率を上げる一歩になれば」と、卵かけご飯にフォーカスした同店を立ち上げた。ターゲットは子育て世代のサラリーマンやOL。店舗面積は12坪。

 「朝ご飯を食べる習慣をよみがえらせたい。卵かけご飯であれば短時間でバランスよく食べられる」と、同店では朝7時から、みそ汁と粒のりがセットになった「卵かけご飯」(305円)を提供。「しらす」「明太子」「ツナマヨ」「ダシ」(すべて105円)などのトッピングも用意する。食材は、長野県木島平のコシヒカリ「一番開花」、富山県の仁光園でサルモネラ菌対策に万全を期して育てられた鶏卵、熊本県漁連が開発した「まる干し粒のり」などを使う。卵に合う味を研究し開発した化学調味料無添加で昆布だしベースのオリジナルしょうゆも用意。

 昼には焼き魚と卵かけご飯がセットになったランチ(525円)も用意し、日比谷かいわいのサラリーマンやOLの需要を見込む。夜間は居酒屋業態となり、だし巻き卵、薫製の卵、じゃがもちのたれ焼きなどのフード類や、プレミアムモルツ、角ハイボール、日本酒カクテルなどのドリンク類を提供。「若い方にファンになってもらいたい」と価格は305円に統一した。「今のところ定食屋だと思って来店される方が多い。予想客単価はドリンク3杯、フード2皿で1,525円」と朝山さんは分析する。

 食品スーパーマーケットの経営を手がける阪食(大阪府豊中市)を昨年退職し、独立した朝山さん。「卵かけご飯店としてもっと専門性を高めていきたい」と前向きな姿勢を見せる。同店で事業モデルを構築し、今後FC展開も視野に入れる。

 営業時間は7時~23時(ランチ=11時~14時、居酒屋=17時~23時)。

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