オープン計画が発表された2007年より話題を集めるアジア初の旗艦店「アバクロンビー&フィッチ 銀座店」(中央区銀座6)オープンがいよいよ12月に迫った。10月29日には世界4店舗目の旗艦店となるミラノ店がオープンし、間近に控えた銀座店のオープンにも注目が集まる。
関連画像(上半身のシャツをはだけさせたストア・モデルを女性客が取り囲む)
銀座6丁目交差点の角地、かねまつビル横に建設中の同店はこれまでの旗艦店の中で最高の高さを誇る地上12階建てで、店舗は地上1階~11階部分へ出店する。ビルの延べ床面積は2121.08平方メートルで、うち店舗部分は973.73平方メートル。
銀座店の内装は明らかにされていないが、各旗艦店世界共通の吹き抜けの階段部壁面に描かれる巨大な壁面について、広報担当者は「世界共通のコンセプトで展開するためNY店内写真はアバクロのライフスタイルを表現していて、銀座店をイメージするには有効」と説明する。これまでの旗艦店同様、空間演出の一環として「照明」「音楽」「フレグランス」など五感で感じる店舗づくりにこだわりを見せる。
アバクロンビー・アンド・フィッチ(本社=アメリカ・オハイオ州)は店内のエネルギーを表現する存在として、各店に「抜群のルックスとスタイル」を持つ「ストア・モデル」と呼ばれるスタッフを配し、上半身のシャツをはだけさせ筋肉質な腹筋をあらわにする男性のストア・モデルの存在が世界中の店舗で注目を集めている。先月のミラノ店のオープン時にも、女性客がストア・モデルを取り囲み写真撮影を行う一幕も見られている。
銀座店でも各フロアにストア・モデルを配するため、ファッション関係者の中ではアジア人のストア・モデルを起用するのではないかとの憶測も飛び交うなか、広報担当者は「国籍に関係なく、ストア・モデルとしてふさわしいかそうでないかで判断している」という。
オープン前のイベントなどは予定していない。銀座の新しいショッピングスポットとして日本全国のアバクロファンやアジアを中心とした観光客でにぎわいを見せることが予想される「アバクロンビー&フィッチ 銀座店」。昨秋に銀座の街を埋め尽くした「H&M 銀座店」(中央区銀座7)オープン時を上回る行列を予想する声も聞かれる。
オープンは12月15日。