堂島ロールで知られる「モン シュシュ」(大阪市北区)が新ブランド「瑠璃(るり)」を立ち上げ6月23日、1号店となる「銀座 瑠璃」(中央区銀座4)をオープンした。運営は瑠璃 ジャパン(中央区)。
これまでロールケーキという洋菓子に力を入れてきた同社が次に注力するのは、和と洋を融合した「和洋菓子」。同店では「舶来品でありながら日本文化に根付いた」カステラやキャラメル、おはぎ、ようかんなどの和菓子をオリジナルスタイルで展開。店内では和装したスタッフが対応する。
白と木目を基調とした和テイストな内装と洋風な家具を配置した店内には販売スペースと、その奥にカフェスペースを設けた。「和と洋を融合させ、繊細で女性らしい雰囲気を演出した」と話すのは、内装デザインを担当したシエン(中央区)の鈴木謙一さん。店舗面積は30坪。カフェスペースの客席は18席を用意する。
販売するのは、ハチミツたっぷりのふんわりとしたカステラ「カステラン」(1,260円)、もっちりした食感のパン「もっちりん」(6種、各150円)、和三盆を使った和風ブルトネージュ「ほろほろらくかん」(420円)、「まんまるおはぎ」(200円)など。
カフェスペースでは堂島ロールにあずきもちを使った同店限定「堂島ロール」(420円)や「お抹茶ロール」(450円)を用意。特製の銀座抹茶や瑠璃茶のほか、シャンパン「ローランペリエなどもメニューに載せる。
店名の「瑠璃」は藍色の宝石「ラピスラズリ」の和名から名付けた。「宇宙につながる空の濃い青色」という意味を持ち、風呂敷や紙袋、のれんにはその色合いと宇宙観を表現したグラフィックをあしらう。
モンシュシュの金美花社長は「銀座三越に出店しているため度々銀座に足を運ぶ機会があったが、来る度に外国からの観光客が増えていると感じる。銀座には古くから続く伝統的な名店がたくさんある中、伝統と新しさを融合した弊社スタイルの和洋菓子をこの地から発信していきたい」と話す。
営業時間は10時~20時(金曜・土曜は20時30分まで)。