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築地にパン店「オリミネ ベーカーズ」-老舗包装用品店が出店、さばサンドも

緑と白のストライプのテントが目を引くファサード

緑と白のストライプのテントが目を引くファサード

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 築地場外市場で包装用品を販売する老舗「つきじ 折峰」(江東区)が3月14日、築地に自家製パン店「オリミネ ベーカーズ」(中央区築地7、TEL 03-6228-4555)をオープンした。

築地で仕入れた塩焼きサバを挟んだ「さばサンド」

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 1932(昭和7)年から飲食業界を中心に包装用品を販売する折峰の新業態。近年包装資材をパン店に納品する機会が増えてきたことから、「お客さん(パン店)の側に立つことで具体的なアドバイスができるのでは。包装用品のアンテナショップになれば」(取締役の杉本太郎さん)と、ベーカリー業態を2年前から構想してきた。

 「築地は和食のイメージが強いが、昔からなぜパン屋が少ないのか疑問に感じてきた」とも。「街にパン屋が求められているのでは」と杉本さん自ら製パン学校で学び、人脈を広げたという。

 築地7丁目の路面に構える新店は、茶タイルの外壁のビルにグリーンを基調にしたファサードが特徴。店内の床は石畳風にし、「『魔女の宅急便』に出てくるようなヨーロッパのパン店」をイメージした。入り口左手にカウンターを設け、両サイドにハード系パンや総菜パン、菓子パンなどを並べる。奥の厨房も含めた店舗面積は約10坪。

 杉本さんの「おすすめ」は、熊本産「南のめぐみ」と北海道産「香麦」を組み合わせた小麦を、ブドウを使った自家製の天然酵母で発酵させた「折峰食パン」(400円)、外麦「モンブラン」を長時間熟成させてモチモチ感を出したというバゲット(350円)など。「さばサンド」(480円)、「フォカッチャしらす」(280円)など、築地から仕入れた魚類を盛り込んだ総菜パンも販売する。

 オープン以来、「週に何度か来てくれるお客さんも増えてきた」と杉本さん。カウンターには「近所の飲食店からの提案」を受けて「築地支援」と題した東日本大震災へ向けた募金箱も設置する。「地域密着」をコンセプトに、「街の中でなくてはならない存在になっていければ」と意欲をみせる。

 営業時間は7時~19時。日曜・祝日定休。

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