銀座・有楽町かいわいの高級フランス料理店を会場に5月15日、東北の食材を使ったオリジナルカレー2,000食を1,000円で販売するチャリティー企画が行われる。
参加するのは、「シェ・イノ」(中央区京橋2)、「アピシウス」(千代田区有楽町1)、「銀座レカン」(銀座4)、「マキシム・ド・パリ」(銀座5)の4店で、シェ・イノ料理長の古賀純二さんが発起人。
東日本大震災を受けて「被災地の支援をしたいが現場に行けない。この場所でできる支援は、募金を集めること、東北の食材を使うことと考えた」と古賀さん。普段から交流のあったレカンの高良康之料理長に相談したところ意気投合し、「それならグランメゾン(=高級フランス店)を集めれば楽しいんじゃないか」と、アピシウスの岩元学料理長、マキシム・ド・パリの斎藤裕之料理長に声を掛け、両店も「快諾」。銀座、有楽町、京橋の名店として知られる老舗フランス料理店4店の初のコラボが実現した。
カレーはそれぞれポークカレーやビーフカレーなど各店が1~2種を用意する。シェ・イノでは福島と岩手の牛のばら肉を使ったビーフカレーを準備し、福島産のキュウリやトマトを使ったピクルスを添える予定だという。ライスは全店共通で宮城県産の無農薬米を使用。価格は1,000円で統一し、全体で2,000食を販売。売り上げ全額を寄付金に充てる。
会場となるのは、通常日曜は休業する「シェ・イノ」「アピシウス」「銀座レカン」の3店舗。同日が通常営業日にあたる「マキシム・ド・パリ」のカレーはアピシウスで提供する。
売上金は、震災で支援活動を行うNPOなどへ活動資金の助成を行っている「日本財団ROADプロジェクト」に寄付。「もともとブログなどを見て活動に共感していた。とにかくすぐに使ってもらえるようにと考えて決めた」と古賀さん。「ドレスコード、年齢制限も設けない。たくさんの人に来てもらいたい」と来場を呼び掛ける。
営業時間は11時~(食材がなくなり次第終了)。