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帝国ホテルでカレー・チャリティー企画、都内一流シェフ・パティシエが集結

2008年に実施した柏崎での料理ボランティアでは、東京を中心に集まった料理人が1500人分の料理を提供

2008年に実施した柏崎での料理ボランティアでは、東京を中心に集まった料理人が1500人分の料理を提供

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 帝国ホテル(千代田区内幸町1)で5月15日、都内5つのホテルのシェフが手掛ける6種のカレーと、パティシエ5人のコラボケーキを振る舞うチャリティー企画「カレーで元気になろう!」が行われる。主催はラーメン、すし、フレンチなど幅広いジャンルの料理人が集う「料理ボランティアの会」。

1500人分のシュークリーム作り

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 同会は2004年に発生した新潟中越沖地震を受け、料理研究家の山本益博さんが提唱したプロジェクト。災害が「落ち着いた」段階で被災地に赴き、前菜からデザートまでの形式で料理を提供。口コミで集まってくる料理人は多い時で120人に及び、これまで越後川口、長岡、輪島、柏崎で「プロの味」を振る舞ってきた。

 東日本大震災被災地での料理ボランティアへ向けた活動資金集めと、「東京の活性化」を目的に行う今回。帝国ホテル、ホテルオークラ東京(港区)、ホテルニューオータニ(千代田区)、ホテルメトロポリタン エドモント(千代田区)、グランドプリンスホテル高輪(港区)のシェフが一堂に集まり、野菜カレー、ビーフカレー、シーフードカレーなど計6種のカレーを提供する。

 デザートは栃木のイチゴを使ったショートケーキ。帝国ホテルの望月完次郎さん、ホテルニューオータニの中島眞介さん、メトロポリタン エドモントの石田日出男さん、「パティシエ イナムラショウゾウ」(台東区)の稲村省三さん、「パティスリー タダシ ヤナギ」(目黒区)の柳正司さんと、有名パティシエ5人が帝国ホテルキッチンに集結。スポンジやクリームなどについて議論を重ね、コラボケーキを完成させる。

 そのほか「麺屋武蔵」のコラボラーメン、「すきやばし次郎」(中央区銀座4)のにぎり、「サルヴァトーレ・クオモ」のパスタなど、イベントに向けた特別メニューも用意する(別料金)。

 震災の影響による節電や自粛ムードの中、経済的に打撃を受ける東京の飲食業界。料理ボランティアの会事務局長の渡辺幸裕さんは「楽しい会を開けば人が集まることを飲食界に伝えたい。いろいろな人にまねしてもらって構わない。そうやって東京を盛り上げていきたい」と話し、今後も同様の企画を場所を変えて実施する予定。被災地へは落ち着いてから行くといい、「料理とともに『われわれは忘れていない』という思いを届けたい」と話す。

 開催時間は11時~14時。参加料金は5,000円(うち3,000円を必要経費へ、2,000円を義援金へ充てる)。定員は400人。予約はメールとファクスで受け付ける。

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