中央区内の銀座、晴海、日本橋などエリア全体で民間主体のアートイベントが同時開催される「中央区まるごとミュージアム2011」が10月30日、行われる。
急激な人口増加が進む同区では2008年、文化を通して「古くからの住人」と「新しい住人」との間の交流、コミュニティー作りを図る「中央区文化振興プラン」を策定。同年よりスタートした「まるごとミュージアム」は、「もともと民間が主体で行っている文化イベント」を中心にまとめて紹介するもの。当日は区内でバス11台、船7隻を無料で用意し、エリア間の回遊性を高める。
銀座エリアでは同日、15のギャラリーが参加して「アフタヌーン・ギャラリーズ by 画廊の夜会」を展開。ガイドスタッフと共に展示テーマに合わせたルートでギャラリーを回るツアーでは、インドを拠点に活動する女性写真家ダヤニータ・シンさんの日本初個展(資生堂ギャラリー、10月22日~)や、篠山紀信さんが銀座の商店とそこに働く人々を捉えた写真展(東京画廊+BTAP、同29日~)など、幅広い展示を紹介する。ツアーは13時~、15時~。要予約。
泰明小学校(中央区銀座5)校庭では、12のギャラリーが推薦する若手アーティスト100人以上が作品を並べる「銀座あおぞら DE アート」を開催。会場では出展アーティストが作品側に待機しており自由に質問ができるほか、ワークショップ、似顔絵などの参加型イベントも用意する。開催時間は11時~16時。
数寄屋橋公園では日本将棋連盟の女流棋士らが指導対局を行う「銀座将棋まつり」も。13時30分~16時30分。そのほかイベントは中央区全体で30以上に及び、詳細は公式サイトで確認できる。
バスは晴海~築地~銀座~日本橋~箱崎~明石~晴海埠頭などを15~20分間隔で運行するほか、江戸バスも無料に。船は日本橋周遊ルート、明石町水辺ライン周遊ルート、箱崎~晴海ルートがある。昨年の利用者数は、バス=延べ4683人、船=延べ2825人。