ソニービル（中央区銀座5）で3月19日、かつての米航空会社「パンアメリカン航空（通称、パンナム）」をテーマにした複合展「PAN AM／パンナム」展が始まった。

きゃりーぱみゅぱみゅさんがアレンジしたパンナム制服

　3つの小さな航空会社が集まって1927年に設立されたパンナム。2年後にはチャールズ・リンドバーグを顧問に迎えて世界で初めて太平洋横断航路を開設（1935年）、1958年にはジェット旅客機「ボーイング707」をアメリカで初めて就航した。

　エリザベス・テーラー、オードリー・ヘップバーン、ビートルズ、オノ・ヨーコ、スティーブ・マックイーンなど世界のセレブが愛用し、その機体やロゴは「ブレードランナー」「2001年宇宙の旅」など多くの映画にも登場。「世界のフラッグキャリア」と呼ばれ1960年代の「航空業界黄金時代」を先導したが、1978年の航空自由化政策によって激しい価格競争がスタートすると経営が一挙に悪化。「空の旅の大衆化」に対応しきれず、1991年に倒産した。

　同社スチュワーデスを主人公にした米TVシリーズ「パンナム」の放送が、3月からIMAGICA BSで始まったことを記念して開催する同展。8階オーパスでは、ドラマ第1話や当時の日本人スチュワーデスらのインタビューを収録した同展限定の特別映像などを上映。きゃりーぱみゅぱみゅさんがアレンジした特別仕様パンナム制服も飾る。

　1階エントランスホールでは「日本とパンナム」をテーマに展示。全長1.5メートルのボーイング747の大型スケルトン模型、機内で配られた各種ノベルティグッズ、パンナム社内広報誌「クリッパーズ」などのアイテムを紹介するほか、大相撲の優秀力士に贈られていた「パンナム杯」もお目見え。土曜・日曜・祝日には同社制服を着用した「パンナム・ガール」が記念撮影に応じる。

　開催時間は11時～19時。入場無料。4月1日まで。