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銀座で英在住気鋭アーティストさわひらきさん個展-「記憶」をテーマに

「さわひらき展 Lineament」会場風景(撮影=加藤健、写真提供=資生堂ギャラリー)

「さわひらき展 Lineament」会場風景(撮影=加藤健、写真提供=資生堂ギャラリー)

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 資生堂ギャラリー(中央区銀座8、TEL 03-3572-3901)で現在、英・ロンドン在住の気鋭日本人アーティストさわひらきさんの個展「Lineament(リニアメント)」が開催されている。

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 さわさんは1977(昭和52)年石川県生まれ。1996年に英イースト・ロンドン大学に留学。卒業後、ロンドン大学スレード校美術学部で彫刻の修士号を取得し、2002年にイギリスで発表した映像作品「dwelling(居所)」で注目を集めた。現在までに横浜、成都、シドニーなどでの国際展に参加するなど、国内外で活躍する。

 「dwelling」を含めた初期の作品群では、自宅を舞台に飛行機のおもちゃ、食器、文房具などが動き回る情景を捉え、日常空間の中に寓話(ぐうわ)的なイメージが重なる独自の表現が特徴。近年は作品をマルチスクリーンに投影して音響効果を加えることで、インスタレーションとしての映像表現の可能性を模索する。

 同展では、さわさんの友人が記憶喪失になったことをきっかけに取り組んでいるというプロジェクト「Figment(虚構)」より、映像インスタレーション「Lineament(輪郭)」を初公開。ある男が虚構と現実の境界が揺らぐ部屋の中で記憶をたどる姿を、実写とアニメーションを併用した独自の表現で伝える。ほかに同プロジェクトの一環として制作した「did i?」「Sleeping Machine」も紹介。

 開催時間は11時~19時(日曜・祝日は18時まで)。月曜定休。入場無料。6月17日まで。

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