東京都心が今年一番の暑さを記録した7月17日、銀座では来街者が広げた色とりどりの日傘が炎天下の街を彩った。
3連休明けの東京都心では、13時10分に今年一番の暑さとなる最高気温34.4度を記録。5日連続で最高気温が30度を超える「真夏日」となり、気象庁では関東甲信越地方について今後太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなると見て、同日午前に「梅雨明け」を発表した。梅雨明けは平年より4日早く、昨年より9日遅い。
銀座にも強い日が差し込み、銀座4丁目交差点付近の屋外温度計は、14時の時点で33度を表示した。通りには日傘を広げる女性が数多く見られ、黒や茶色のシンプルな日傘から、ピンクや緑など鮮やかな色のもの、水玉模様や花柄など細かい装飾の入ったものなど、さまざまな日傘が通りを行き交った。
20代女性は「いつも持ち歩いている」という日傘を広げ、銀座の気温について「ここ2~3日で突然(気温が)上がった感じがする」と驚き顔に。信号を待つ間日陰に身を寄せていた親子連れは「気持ちが悪いくらい暑い」とうんざりした様子。「近くで店をやっている」という40代男性は「外に出るとすぐ汗が出ちゃうので」とタオルで顔を拭いていた。脱いだジャケットを肩にかけて歩く会社員や、帽子やタオルで日差しを避ける人、うちわで扇ぎながら歩く人など、街の人々は思い思いに梅雨明けの暑さをしのいでいた。
日本茶専門店「茶・銀座」(中央区銀座5、TEL 03-3571-1211)では7月初旬から、3階抹茶室で抹茶を使ったかき氷「大人のかき氷 ことのは」(500円~)を提供している。連休中から来店客の7割~8割が注文するなど、売り上げは「好調」だという。7月25日からは、抹茶の代わりに紅茶を使った「日本茶紅茶のかき氷」の提供も予定する。