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銀座で小規模出版社フェア-写真家「発表の場」、個性派写真集一堂に

独自のアプローチが特徴の個性派出版社4社の作品集を集めたブックフェア

独自のアプローチが特徴の個性派出版社4社の作品集を集めたブックフェア

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 一点一点異なる装丁の作品集や、プリントが付いたスペシャル・エディションなど、ユニークな活動を展開する個性派・小規模出版社4社によるフェア「Little Publishers」が現在、銀座「BLD GALLERY」(中央区銀座2、TEL 03-5524-3903)で開催されている。

製作過程を伝える「MATCH and Company」コーナー

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 主催は同ギャラリーで、ギャラリーディレクターの長澤章生さんは、自身も森山大道さんの個人写真誌「記録」のほか、中平卓馬さんの「Documentary」、宮島達男さんの「解体新書」、森村泰昌さんの「肖像 経済」などを手掛ける出版社「Akio Nagasawa Publishing」の代表。

 「写真表現の一つに写真集を発表するという形態があるが、現在流通している写真集の多くは画一的なイメージがある」と長澤さん。同展は、写真家の発表の場として「出版の多様性を見せたい」との思いで初開催。会場ではAkio Nagasawa Publishingのほか、代表・町口覚さんを中心に「M」「M/Light」「MMM」の3レーベルを展開する「MATCH and Company」、プリント付きのスペシャル・エディションで知られる「SUPER LABO」、マグナムの写真家アレック・ソスさんが立ち上げた「Little Brown Mushroom」と、独自の展開を見せる国内外4社が手掛けた作品集を展示販売する。

 「MATCH and Company」では作品集のほか、森山さんが町口さんに宛てた手紙や、蜷川実花さんの写真集「Plant A Tree」が出版されるきっかけになったメモ書きなどの資料を展示。写真集が生まれる過程や、そこに込められた写真家、編集者らの思いを伝える。

 「SUPER LABO」では、写真集を出版する際に廉価版とプリント付きのスペシャル・エディション版の2バージョンを展開している。一点一点装丁の異なる300部限定の作品集などが並ぶ「Little Brown Mushroom」は、出版社でありソスさん自身の「表現」の場となっている。

 会場ではほかに、オランダの写真家アヌーク・クルソフさんの作品展も日本初開催。写真プリントを雑誌に見立てて折り束ねた作品など、雑誌のスタイルを活用したユニークな活動を紹介する。

 開催時間は11時~19時。入場無料。9月23日まで。

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