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新・歌舞伎座、来年4月から公演-こけら落としで「素晴らしい」配役実現へ

晴海通りに面した第5期歌舞伎座完成予想図(画像提供=松竹)

晴海通りに面した第5期歌舞伎座完成予想図(画像提供=松竹)

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 松竹(中央区築地4)は9月25日、第4期歌舞伎座跡に建設中の複合施設を「GINZA KABUKIZA」と命名し、新・歌舞伎座(銀座4)の興行開始を来年4月2日と発表した。

外観の輪郭が見えてきた現在の歌舞伎座外観

 昭和歌舞伎の隆盛を体現した第4期歌舞伎座の閉場から約3年を経て、来春開業予定の「GINZA KABUKIZA」。第5期歌舞伎座は外観から舞台装置、客席まで第4期の舞台機構をほぼ踏襲した形で新設する一方、背後に地上29階建てのオフィスビル「歌舞伎座タワー」を併設。「和式」劇場と「洋風」タワービルが「一体」となった複合施設のデザインは、隈研吾建築都市設計事務所(港区)と三菱地所(千代田区)が共同で手掛けている。

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 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル(銀座6)で開催された発表会には、松竹の大谷信義会長、迫本淳一社長らが出席。「こけら落とし」として展開する新・歌舞伎座開業後1年の興行スケジュールや、ビル5階に設ける文化施設「歌舞伎座ギャラリー」、バリアフリー化、東銀座駅直結など、施設の新仕様概要などについて発表した。

 歌舞伎座の興行初日は来年4月2日で、以降3カ月間は1カ月ごとに3部制「大歌舞伎」を展開。配役などの詳細は年内に発表し、来年早々にチケット販売を始める予定。「平成歌舞伎の全盛を、素晴らしい配役で伝えていきたい」(松竹演劇製作部担当の岡崎哲也さん)。以降3カ月は「若手」歌舞伎役者を中心に「歌舞伎を継承する」公演を、以降2014年3月までは「狂言の3大名作や新企画」などを打ち出していく。ほかに歌舞伎公演の休業期には「能と歌舞伎のコラボ企画」など、古典芸能の発表の場としても活用する方針。

 歌舞伎座ギャラリーは、屋上庭園が広がる歌舞伎座タワー5階に設け、衣装、小道具、映像資料などを展示。歌舞伎に関わる音楽・衣装・かつらなどの担当スタッフのトークイベントなども行いながら、小中学生から外国人観光客までの「初めて歌舞伎に触れる人々」に向けた歌舞伎文化の発信拠点とする。

 第5期歌舞伎座の開業に向けて、「第4期の面影と最新の舞台機構を有した施設。歌舞伎の伝統を世界に向けて発信したい」と大谷会長。日本俳優協会の坂田藤十郎会長は「歌舞伎俳優にとって歌舞伎座は特別な劇場。晴れの舞台に立たせていただく日を心待ちにいたしながら、日々精進してゆきたいと思っております」とコメントを寄せている。