東京メトロは銀座線全駅をリニューアルすると発表し、12月20日に駅のデザインを公募する「東京メトロ銀座線・駅デザインコンペ」の登録受け付けを始めた。
1927(昭和2)年に浅草~上野間で営業を開始した東京メトロ銀座線。路線名にも使われる銀座の駅は、1934(昭和9)年に開業した。現在は浅草から渋谷までを結び、神田、日本橋、銀座、赤坂見附など19駅に停車する。車体や駅名標などに使われるラインカラーはオレンジ。
全駅を対象に行うリニューアルに向けたメーンコンセプトは「伝統×先端の融合」。日本最古の地下鉄という歴史を大切にしながら、最先端の機能を取り入れた路線イメージを目指す。加えて19駅をエリア別に5つに分類。浅草から神田までに「下町エリア」、三越から京橋までに「商業エリア」、銀座に「銀座エリア」、新橋から赤坂見附までに「ビジネスエリア」、青山一丁目から渋谷までに「トレンドエリア」とサブコンセプトを設け、各コンセプトをデザインへも反映させる見通し。
銀座駅でのコンセプトを「銀座」と独立させた狙いについては「銀座は日本を代表するエリア。街自体がすでにブランドを持っているので、駅デザインでも街のイメージを伝えられれば」と東京メトロ広報担当者。
今回のコンペでは、下町エリアから上野・稲荷町・神田の3駅のデザインを公募。他のエリアについても順次公募をスタートさせ、2017年までに浅草から京橋間(日本橋は2018年度中)のリニューアルを、2022年までに全駅のリニューアルを完成させる予定。
コンペ申し込みは公式サイトで受け付ける。期間は2013年1月23日まで。