地元・秋田から雪を運び込み、高さ3メートルの巨大かまくらをつくり上げる「秋田の雪まつり in 有楽町」が1月11日~13日、有楽町駅前広場(千代田区有楽町2)で開催される。
冬季の秋田県の魅力を紹介しようと、昨年に続いて2度目の開催。昨年は横手市から雪を運び込み、11時間半かけて作り上げた巨大かまくらをひと目見ようと約5万人が来場。今回は高さ約3メートルのかまくらに加えて犬やお堂の雪像も作り上げ、一般開放する。
かまくらは、横手市で400年以上の歴史を持つ小正月行事にちなんだもの。かまくらの中に「水神様」を祭って家内安全や商売繁盛を祈願するもので、現在は子どもたちが中で餅や甘酒を振る舞う内容へと発展。小正月には市内に80~90基のかまくらが登場し、多くの観光客を集めている。
犬の像は、湯沢市の民俗行事「犬っこまつり」にちなんで制作。湯沢市では盗難よけとして、米の粉で作った「犬っこ」を家の戸口などに飾る。ほかに会場では男鹿のなまはげによる太鼓の演奏や、国の重要無形文化財に指定される「根子(ねっこ)番楽」などの伝統芸能の披露、B級ご当地グルメとして知られる横手やきそば、いぶりがこ、稲庭うどん、きりたんぽ鍋などの特産品の販売も行う。
「昨年は初めての『かまくら』の出前にもかかわらず1000組を超える方々に、かまくら体験をしてもらえた。今年は犬っこの雪像も出前するので、有楽町にいながら、より多くの方々に秋田の冬を堪能してもらえれば」(秋田県観光振興課・飯澤さん)。
11日は16時30分からオープニングセレモニーを実施。特産品の販売は、12日=11時~18時、13日=11時~17時。かまくらなどは日没から23時まで点灯する。