有楽町晴海通り側広場で11月26日、「車えび祭り」が開催され、会場を訪れた人たちに車エビの串焼き1000本が振る舞われた。
上天草市の川端祐樹市長と「観光係長」であるキャラクター「四郎くん」
主催は熊本県上天草市。同市はかつて、日本一の養殖産地として車エビを全国へ出荷してきた。現在は生産量日本一の座は譲ったものの、今も「味・品質においてはトップの評価」(同市担当者談)の車エビの産地だ。
ホテルや飲食店での食材偽装が問題となりブラックタイガーを車エビとして提供していたケースもあったことから、「この状況を逆手に取って高品質でおいしい『本物の車エビ』の味を首都圏をはじめ全国の消費者に広め、認知度の向上と販路拡大につなげたい」と今回の開催を決めた。
当日は11時から、「エビ焼き」を開始。12時からは上天草市の川端祐樹市長によるあいさつや、同市の車エビの紹介などが行われた。会場には、車エビを焼く香りが広がり、上天草市の「観光係長」であるキャラクター「四郎くん」による「四郎くん体操」などが行われる中、車エビ串焼きの振る舞いを開始。大勢の人が集まり、15時10分までに合計1000本が振る舞われた。
偶然通りかかり列に並んだ50代女性は「エビの串焼きが好きなのでラッキー。とてもおいしい」とうれしそうに話し、会社の休み時間に並んだという30代女性は「頭から全部食べてしまった」と笑顔を見せた。生産者に「おいしかった。ありがとう」と声を掛ける姿も。
「東京の方に車エビの本当のおいしさを味わっていただければ」と川端市長。「新鮮な車エビは、うまみや甘味が特徴。これからもおいしくて元気のでるような車エビを提供していきたい」とも。
銀座熊本館(銀座5)1階では同日から12月1日まで、「上天草フェア」を開催。上天草産の農水産品の販売や観光PRを行う。