「紙を楽しむ生活」をコンセプトに銀座・伊東屋がプロデュースする「パピエリウム ギンザ」(中央区銀座2、TEL 03-5250-2405)は、オーダーメードのノート「note1618」を取り扱っている。
2006年2月銀座・伊東屋別館2号館にオープンした同店は、ペーパー500種類、クラフトツール970種類、リボン900種類など、約5,000アイテムを取り扱う、紙にまつわる専門店。店内にはデモンストレーションスペースも常設され、スタッフに道具の使い方や作品作りのポイントなどを聞いたり、その場で試し作りなども行える。
「布を用いた商品は珍しく、また、ノートのオーダーメードを手がけるのは初」(同社パピエリウム ギンザ担当の小室久実さん)というノートの名称は「note1618(イチロクイチハチ)」。1,618という数字で表され、世界で1番美しい比率といわれる「黄金比」から付けられた。大きさは横160ミリ×高さ259ミリの「Large」、横131ミリ×高さ211ミリの「Small」の2種類。綴じは、通常4つ目が主流の綴じを5つ目にアレンジした「和綴じ」(50枚100ページ)、背まで布で包まれ、綴じ糸がステッチのように表現される「折中綴じ」(24枚96ページ・36枚144ページ)、古代エジプトで用いられていた綴じ方で、3つの綴じ方の中で最も自然に中紙が180度開き、ページ数が多い「コプティック」(30枚120ページ・40枚160ページ)の3スタイルから選ぶことができる。
表紙は、柄布30種・無地16種類から、中表紙は無地16種類から選択可能で、中紙は「はだ」「あさぎ」「もも」の3色。綴じ糸は「生成」「ライトグリーン」「ブラウン」「レッド」の4色から選ぶことができる。
同品は、生地の裁断や布の裏打ち、台紙への貼り付けや表紙と紙に穴を開け、針と糸で縫い綴じるまですべて手作りで、同店スタッフが手がける。「『つか(束)』ごとに色を変え、色違いにしたり前後で2色使いにしても楽しむことができる」(小室さん)という。
布は季節ごとに新しいものも入荷予定。完成までに費やす時間は約2週間で、完成品は化粧箱に入れられ、共布の帯付きで渡される。開発の理由について小室さんは「パピエリウムは紙を中心に取り扱っており、『ビスポークのものを作れないか』ということから生まれた」と背景を説明する。
価格は、「Small」で「和綴じ」、中紙を50枚にし、「綴じ糸」を生成にした場合1,890円。注文は同店と広尾にある「パピエリウム」で受け付ける。来店注文のみ。営業時間は日曜~火曜=10時30分~19時、水曜~土曜=10時30分~20時。無休。