子どもたちが本格的な衣装やメークで歌舞伎の演目を披露する「新富座こども歌舞伎」が11月3日、泰明小学校(中央区銀座5)の校庭で行われる。
「銀座街づくり会議」からの依頼を受け、「AUTUMN GINZA 2016」に合わせて実施する同公演。昨年は子ども連れの家族からお年寄りまで約1400人が来場した。
「新富座こども歌舞伎の会」代表の諸河文子さんは「中央区の地芝居として新富町で旗揚げをした。最先端の花の銀座のビルの谷間に子ども役者のせりふが聞こえ、町衆の唄や三味線、おはやしが鳴り渡り、銀座の人たちに見て聞いていただくのは大変光栄なこと」と話す。
今回は7人の新人を含む役者21人、おはやし4人の小学生が出演。長唄・三味線・おはやし・着付けなどは卒業生や子どもの父母、近隣住民が担当し、衣装の一部・かつら・メーク・舞台・音響なども中央区の企業などからの協力を得て本格的な仕様を整える。
口上の後、舞踊「義経千本桜 吉野山道行の場」と芝居「白浪(しらなみ)五人男 稲瀬川勢揃(せいぞろい)の場」を披露する。
諸河さんは「子どもたちと若い親たちの世代、街の歌舞伎通の長老たちといった幅広い世代の人たちが夢中になって、世界に誇れる日本の伝統芸能である歌舞伎に挑戦している。子どもたちの見事な役者ぶり、無心な懸命さに感動されるはず」と話す。
開催時間は、第1部=12時30分~、第2部=14時30分~。上演時間は約50分。入場無料。雨天時は会場を同小学校の体育館に変更する。