東京湾岸の野良猫を捉えた写真展-キヤノンギャラリー銀座

神奈川県三浦市から千葉県南房総までの湾岸地域の猫を捉えた写真展。写真の配置にもこだわり50点の作品が展示されている。

神奈川県三浦市から千葉県南房総までの湾岸地域の猫を捉えた写真展。写真の配置にもこだわり50点の作品が展示されている。

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 キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3、TEL 03-3542-1860)で3月15日より、「『東京湾岸の猫たち』星野俊光写真展」が開催されている。

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 同展は、神奈川県三浦市から千葉県南房総までの湾岸地域の猫を捉えた写真を展示するもの。星野俊光さんは高校時代写真部に所属し東京写真専門学校を卒業。その経歴から写真を見てほしいという人が多く、ある女性が猫の写真を持って来た際「その写真には野良猫がたくましく写っていて、猫を撮る時に本人の気持ちが反映されるのかもしれないと思い試しに近所の猫を撮ってみたところ面白いと感じた」(星野さん)ことが猫の写真を撮り始めるきっかけになったという。

 1つのものを撮り始めると他のものは撮れなくなるという星野さんは、一時期、下町の猫を被写体にしたこともあったが、「群馬県出身なので海への憧れがあり『デジカメ・海・猫』と自分の中で結びついた」ことから、それ以来ずっと湾岸に住む野良猫の写真を撮り続けている。

 1つの場所に3カ月ほど通い、3時間ほどかけて猫を観察するという。その場所に住む猫と顔見知りになると「写真が撮りにくくなる」ため半年ほど間を空けて訪れるなど、独自の配慮で撮り貯めた写真の撮影期間は1年半、約100日で枚数は約2万枚に上る。週末はすべて写真撮影に費やし気持ちが乗った時は木更津から羽田まで移動し1日で1,500枚撮影することも。

 今回展示されている写真は主に未発表作の50点で、うち3点は星野さんのサイト「WANGAN NEKO」でも公開されている。写真のセレクトは妻の晴美さんが「一生懸命生きている立派な姿が伝わる写真」を選び、配列にもこだわった。作品の中には花火が大きく写され、下部の暗い部分に目が光った猫が捉えられているものや、走っている猫を、カメラを振って撮影した躍動感のあるものなど個性的な構図のものも多い。

 星野さんは「今まで撮り貯めた写真が多くなり、周りから『ここまで撮って世の中に出さないのはもったいない』と言われギャラリーに持ち込んだところ採用して頂いた。反響が大きく自分でも驚いている」と話している。同展は全国のキヤノンギャラリーで巡回展が行われることも決まっている。開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。3月20日まで。日曜休廊。

キヤノンギャラリー銀座WANGAN NEKO

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