東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3)で11月9日から、特集上映「原節子選集」が始まる。
原節子は1920(大正9)年生まれの映画女優。山中貞雄、吉村公三郎、黒澤明、小津安二郎らの監督作品への出演で知られる国民的大スターだったが、40代前半で映画界を引退。以降は2015年に亡くなるまで、表舞台に出ることはなかった。
「原節子選集」は、今年7月~9月に開催された「特集・逝(い)ける映画人を偲(しの)んで 2015-2016」の特別編として行われるもの。
近年プリントの存在が明らかになったという、現存する最初期の出演作品「魂を投げろ」をはじめ、占領期の黒澤明監督作品「わが青春に悔なし」まで、原が銀幕デビューした15歳から約10年間に製作された11本(9プログラム)を上映する。
上映作品のうち6本は今回新たに作製したニュープリントで、「わが青春に悔なし」以外は上映されることが稀な作品だという。
入場料は一般520円ほか。上映日時はホームページで確認できる。今月23日まで。