和菓子店「宗家 源 吉兆庵(あん) 銀座本店」(中央区銀座7)が現在、砂糖・米粉・白あんなどを使って作る観賞用の菓子「工芸菓子」を展示する「お菓子でつくる彩色の美 世界の花と鳥展」を開催している。
海外でも40店舗を展開する源 吉兆庵が、2017年にハワイ・アラモアナショッピングセンターの店舗内で現地の鳥や植物を表現した工芸菓子を展示したところ好評だったことから、開催に至った。
会場には「お伊勢さん菓子博2017」で名誉総裁賞を受賞した職人が作ったという、赤・緑・青の羽が鮮やかな「ベニコンゴウインコ」をはじめ「オオハシ」「ベニハワイミツスイ」など、色とりどりの鳥や植物を模した工芸菓子約35種類が並ぶ。
源 吉兆庵ホールディングス(岡山県)商品開発部工芸室長の祇園(ぎおん)公子さんは「工芸菓子は菓子の材料を練り上げ、蒸した餅のような状態からさまざまな形を作り上げていく。自然の造形を精密に表現するため、動物園にも南国の鳥を観察しに行った」と話す。
「今回の展示が日本の工芸菓子という文化を広く知ってもらうきっかけになれば」とも。
開場時間は10時~21時(土曜・日曜は19時まで、最終日は17時まで)。入場無料。9月28日まで。