ジェイテクト(大阪府)が運営する「JTEKT ROOM Ginza(ジェイテクトルーム銀座)」(中央区銀座7)で現在、「知られざる科学技術者 レオナルド・ダ・ヴィンチ展2018 -自走と飛翔(ひしょう)-」が開催されている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から再現した「ボールベアリング」
自動車部品、軸受(ベアリング)、工作機械・メカトロを事業領域とする同社が、「知られざる科学技術者」としてのダ・ヴィンチに敬意を表し、その現代社会との関わりを紹介する。
会場では、ダ・ヴィンチの手稿の複製と共に手稿に基づいて再現した「ボールベアリング」「垂直飛行機」「外輪船」「自走車」「ボールベアリングを用いた車」「はばたき飛行機」「ヘリコプター(空圧ネジ)」の模型を展示。「自走と飛翔」をテーマに、現在の自動車や飛行機、ヘリコプターなどの原型ともいえるアイデアをパネルで紹介するほか、ダ・ヴィンチの生家の写真やその足跡を追った年表なども展示する。
同社広報部の布川昌宏さんは「ダ・ヴィンチが考案した、球の回転で摩擦を小さくする『ボールベアリング』の原理は今日使われているものとほとんど変わらない。自動車や新幹線などの列車、建設機械、風力発電装置など多くの回転部分に欠かせない重要なパーツに、500年前のダ・ヴィンチのアイデアが生かされ、継承されていることを感じていただければ」と話す。
開館時間は10時~17時30分。土曜・日曜休館。入場無料。11月23日まで。