広島県呉(くれ)市のご当地麺「呉冷麺」が現在、「ひろしまブランドショップTAU」(中央区銀座1)で期間限定で提供されている。
「呉冷麺」(700円)を提供する珍来軒(広島県)は呉冷麺発祥の店として地元では行列のできる人気店。同店の呉冷麺は、先代が考案したタレによくなじむ特注のコシのある平打ち麺に、甘みとピリッとした辛さが広がる酸味を抑えたスープが特徴だ。
「冬でも冷たい麺を食べたい」という客の声に応えて作られた呉冷麺は、冷麺とも冷やし中華とも違う独特な味わい。具を少なく麺の量を多くし、スープは飲み残しがないよう麺全体にかかる程度の量に抑えたスタイルが、庶民の味として親しまれるようになったという。
今回が「県外初登場」となる珍来軒の檜垣巌社長は「まずはそのまま味わい、その後、酢に唐辛子を漬けた『酢からし』で味の変化を楽しむのがお勧め。黒酢をかけると、甘くまろやかな味になる」と話す。
「戦中、戦後、復興期にかけて全国からさまざまな食文化を持つ人たちが集まったことで出来上がった味だと思う。まずは食べていただき、味の違いを感じてもらえたら」とも。
呉冷麺の提供は平日=11時~15時、17時~20時(土曜・日曜・祝日は11時~20時)。7月15日まで。