オープン展示「モダン東京と映画館 シネマの街 銀座・丸の内・日比谷」が現在、東京メトロ銀座駅地下コンコース内の「Ginza Sony Park」前で開催されている。主催は国立映画アーカイブ(中央区京橋3)。
「モダン東京と映画館 シネマの街 銀座・丸の内・日比谷」の展示の様子
国立映画アーカイブでは所蔵するポスター・スチル写真・シナリオ・プレス資料・機材・書籍といった映画資料のコレクションの活用の幅を広げ、アクセシビリティーを高めるためのデジタル化を進めている。
今回の展示ではデジタル化した資料の中から、映画「トップハット」「兄いもうと」「人情紙風船」「淑女は何を忘れたか」のポスター画像を実物大で印刷したものと、「帝国劇場」「銀座映画劇場」「日本劇場」など銀座かいわいの映画館・劇場の資料写真をパネルで展示する。
国立映画アーカイブ特定研究員の濱田尚孝さんは「銀座から丸ノ内、日比谷にかけての地区は戦前から、東京の代表的な映画館街の一つとして親しまれてきたが、それらが形成されたのは1930年代のこと。今回の展示では当時の映画館・劇場の中から代表的な6館を選び、併せて、そのうちの4館で公開された映画のポスターを選んだ」と話す。
「通常は展示室内で公開される貴重な資料を、ゆかりのある地域のオープンな空間でご覧いただく試み。銀座・丸の内・日比谷を結ぶコンコースで、この地域にあった映画館・劇場の写真と、そこで上映された映画作品のポスターをご覧いただき、古き良き銀座の街並みに思いをはせていただければ」とも。
2月22日には「Ginza Sony Park」(銀座5)地下4階で、「モダン東京と映画館」をテーマにしたトークショーや無声映画上映イベントも予定する。
今月23日まで。