ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1、TEL 03-3563-5501)で7月3日より、POLA ART EXHIBITION ‘07-5「POLA 新鋭展 2007」が開催される。
同展は、美術ジャーナリストが毎回テーマに基づいてアーティストを選定するもので、NHK「新日曜美術館」元プロデューサーの西松典宏さんが「あなたの物語を楽しんで下さい」というテーマのもと選定した2人の若手アーティストの新作展示を行う。
西松さんは2人の作品に出会ったのをきっかけに「最近、美術作品が誕生するプロセスの中で、創る側と見る側の共犯関係が大きな役割を果たしているのではないかと考え始めた」と言い、見る者の想像力を刺激する表現力を持った作品を通じて、見る者それぞれが自由に物語を作って楽しむことをテーマにしている。
一人は、さまざまな素材を用いて家や船などをモチーフにした幻想的なインスタレーションを発表している荒木珠奈さん。今回は「物語がある、物語が始まる」をテーマに、船をモチーフにした新作インスタレーションを発表。もう一人は、動物や風景をモチーフに非現実的な世界を表現する油彩作品を制作しているムラタ有子さん。あえて今まで避けてきたという「かわいい」をテーマに、最近関心を持っているという馬をモチーフにした作品など計7点を発表する。
「いずれの作品も明るい雰囲気にあふれており、会場に見に来ていただいた方ご自身のイマジネーションを加えて楽しんでもらいたい」(同ミュージアム)。7月7日には西松さん、荒木さん、ムラタさんらが参加しての「想像と創造」がテーマのシンポジウムを、7月14日・15日には「作家、自作を語る」としたギャラリートークを、それぞれ開催予定。要予約。
10時~19時(最終日は17時まで)。会期中無休。入場無料。7月29日まで。