松屋銀座で「ミヒャエル・ゾーヴァ展」-映画「アメリ」登場作品も

Their master's voice (C)Michael Sowa
「大変穏やかな性格であると同時に、会話の端々にちょっとした茶目っ気を感じさせる」(担当者)というゾーヴァさんの人柄が現れた作品たちが展示される

Their master's voice (C)Michael Sowa 「大変穏やかな性格であると同時に、会話の端々にちょっとした茶目っ気を感じさせる」(担当者)というゾーヴァさんの人柄が現れた作品たちが展示される

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 松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)8階大催場で4月29日より、「描かれた不思議な世界『ミヒャエル・ゾーヴァ展』」が始まる。

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 1945年にドイツで生まれたミヒャエル・ゾーヴァさんは、ヨーロッパでも高い評価を受ける挿絵画家。技術と表現力で不可思議な風景に「愛らしさとユーモア」を溶け込ませて描き、1993年には絵本「ちいさなちいさな王様」で世界的な人気を集めた。近年ではエリザベスカラーを付けた犬を描いた絵画「治療中の犬」がフランス映画「アメリ」で使用されたことでも知られる。

 会場では、「ちいさなちいさな王様」や「アメリ」、オペラ「魔笛」、映画「ウォレスとグルミット」のコンセプトアートとなった作品など日本初公開作品を含む約130点を展示。代表作の「箱舟」をはじめ今回初出品の「ケーラーの豚とアヒル」や30年ぶりに行方が分かったという「渡航」など、緻密な描き込みをした大作も。また、29日・30日にはゾーヴァさんが来場し、サイン会も行なう。(各日100人限定、11時~・15時~)

 同展広報担当者は「ゾーヴァさんは自身の作品に上塗りをすることでも有名。今回の展覧会でも直前まで加筆し、加筆する前と後を比較できるよう展示する作品もあるが、スタッフも直前までどうなるかは予測できない。圧倒的な描写力で描かれた不思議な感覚を会場で体験していただきたい」と話す。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時閉場)。入場料は、一般=1,000円、高校・大学生=700円。5月11日まで。

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