銀座三越、オープンに先駆け全館公開-各フロアにカフェ、レストラン18店舗

新館1階パサージュ口に出店した日本初上陸の「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェ」

新館1階パサージュ口に出店した日本初上陸の「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェ」

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 9月11日に増床オープンを控えた銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)の店内が9月8日、お披露目された。

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 銀座・有楽町地区で最大規模となる百貨店として生まれ変わる同店は、伊勢丹と統合後の初のビッグプロジェクトとしてオープン前から話題を集めてきた。公開されたのは地上13階・地下6階建ての新館(東側)と改装工事を行った8階建ての本館(西側)の全館。地下2フロアと地上3階~9階で両館が接続しており、店舗面積は約3万6,000平方メートルとなる。

 地下鉄と連結する本館地下1階では拡充したコスメフロアを展開。さまざまなブランドを比較できるテスター台も設ける。地下2階・3階の食品フロアはシックな空間となり、スイーツ・紅茶の専門店「デセール・テ」やイートインと総菜の販売コーナー「シェフズステージ」を設けた。

 1階ライオン口には「百貨店では珍しい」フレグランスコーナーを展開、三原通り口にはワイン専門店「カーヴ・フジキ」が出店するなど、エントランス付近での展開商品や各フロアに設けたカフェスペースなど既存店では見られなかった新しい試みが目立つ。

 そのほか目立ったのが各フロアで展開するカフェスペース。新館1階パサージュ口には日本初上陸「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェ」、晴海通り口横にお酢専門ショップ&カフェ「expre su Tokyo OSUYA GINZA」、2階・婦人服・婦人靴下売り場にサロン・ド・テ「ラ デュレ」、3階・婦人服売り場に展開する東京デザイナーズ約30ブランドを集めた「ル プレイス」前に新コンセプトで展開する「ターリーズコーヒー コミュ」、4階・婦人服売場に喫茶「ハロッズ・ザ・プランテーション ルームス」、6階・紳士服・雑貨売り場に「デイビット・マイヤーカフェ」を展開。広報担当者は「お買い物の最中に休息の時間を入れていただけるよう、お買い場にもカフェを展開する」と話す。

 そのほか、5階=婦人服・ブライダルサロン、6階・7階=紳士服・雑貨など、8階=リビング・催し物会場、10階=ベビー・子ども用品など。9階=銀座テラスでは「憩いと癒やし」の空間として屋外に芝生広場やレストスペースのほか、ハーブや野菜畑「テラスファーム」を設けた。屋内には授乳室や託児所などを完備し、カフェカンパニー監修のJA 全農が展開する「みのる食堂」「みのりカフェ」などを展開する。

 同店が「力を入れた」という11階・12階のレストラン街では日本初登場5店、百貨店初登場8店を合わせた計18店舗が出店。日本初出店のパリ発ネオ・ビストロ「ル・ブール・ノワゼット」や宮廷料理に似た琉球料理を提供する「御茶屋御殿」など珍しい店舗が軒を連ねる。

 近隣エリアの居住者増加に合わせ地下4階に新設した駐車場は計399台、駐バイク場は22台、駐輪場は192台が収容可能で銀座エリア最大級となり、駐車場と駐バイク場は24時間営業を行う。

 落ち着きのある内装と照明が上品な空間を演出する新店舗では、30~40歳代の女性をコアターゲットに据え、男性層の増加を強化するマーチャンダイジングに注力した。今年7月に行った記者発表会で石塚社長は初年度売上高について「630億円が勝算を分けるライン」と話している。

 営業時間は10時~20時。

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