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銀座周辺で「金沢美大OB」展-著名OBら1300人参加、109展開催

木谷安憲さん(昭和61年度卒)の作品

木谷安憲さん(昭和61年度卒)の作品

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 任天堂の宮本茂さん、アニメ作家の細田守さんなど延べ1300人の金沢美大出身者らが参加し、銀座約100店のギャラリーを拠点に展開する大型複合展「金沢美大OB 東京・銀座-金沢-N.Y.第展覧会」が9月1日よりスタートする。

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 金沢美術工芸大学の同窓会関東支部「東京けやき会」を中心に、「(同窓会といえば酒を飲む会だが)美大卒ならばやっぱり作品発表を」との思いで2002年にOB展をスタート。ワコール銀座アートスペース(2008年閉館)を会場に6日間で1000人以上を集客したことを受け、「銀座ジャック」を合言葉に、回を重ねるごとに規模を拡大してきた。

 4回目となる今回は、有楽町、日比谷、京橋など近隣エリアを含む銀座かいわいで109展を開催。金沢在住の卒業生からも声が上がり「どうせなら国際舞台ニューヨークでも」と、金沢51展、NY3展を加え149会場で計163展が一挙にスタートする。

 銀座では、109展の約3分の2が「画廊企画や通常の半額以下でレンタルしてくれた企画になった」と同展東京委員会実行委員長の作宮隆さん。2002年当初は「なかなか賛同してもらえなかった」というが、集客実績をあげてきたこと、実行委員会のメンバーが各ギャラリーを1件ずつ歩いて回って交渉したことなどが「実り」、現在の規模にまで拡大した。

 テーマは「金沢の美の遺伝子を発表する」との思いを込めた「金の美」。16センチの木製輪と金箔(きんぱく)を共通のモチーフとした3都市共同企画「わart展」には500人が参加する。銀座では銀座アートホール(中央区銀座8)で開催し、関東在住OB、全国OB、学生が出品。9月6日~18日。

 企画展は、「スーパーマリオ」の生みの親・宮本茂さん、「借りぐらしのアリエッティ」監督の米林宏昌さん、「サマーウォーズ」監督の細田守さんらも参加する映像展(京橋「art space kimura ASK?」、12日~17日)、資生堂「TSUBAKI」のパッケージデザイナー畝野裕司さんらが参加するパッケージデザイン展(銀座アートホール、6日~11日)、金沢美大卒業生の代表的洋画家で芸術院会員の村田省藏さんの個展(銀座「ギャラリー一枚の繪」、9日~19日)、若手人気絵本作家とりごえまりさんが絵本原画を披露する「ネコにおしえてもらったこと」(銀座「バートック ギャラリー」、4日~10日)など。

 開幕に先駆け、作宮さんは「展示は一流のアートファンばかりでなく、子どもから老人まで誰もが楽しめる企画になっている。銀座のギャラリーは『敷居が高い』というイメージがあるが、家族みんなで楽しんでもらいたい」と話す。

 9月30日まで。

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