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日比谷野音、90周年に向け記念事業-「思い出」募集、テーマソング制作も

現在の大音楽堂

現在の大音楽堂

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 来年7月に開設90周年を迎える日比谷公園大音楽堂(通称=野音、千代田区日比谷公園1)が、音楽・芸能関係者らによるテーマソングの制作やエピソードの公募などの記念事業を実施する。

1923(大正12)年の初代大音楽堂

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 野音は日本初の本格的な野外音楽堂として、1923(大正12)年7月に開設。同年9月に関東大震災が発生した。以降音楽会、舞踏会、野外劇などを開催し、第二次世界大戦中の1943(昭和18)年から一時休館へ。戦後は進駐軍に接収され、接収解除後の1954(昭和29)年8月に2代目音楽堂としてリニューアルオープンした。以降ロック、フォークなどのライブが多数開催され、1982(昭和57)年に再度リニューアル。現在の野音は1983(昭和)年8月の全面改装を経た3代目で、建築面積5700平方メートル、定員3119席を備える。

 これまでに、入場料10円の「ニューロックジャム コンサート」(1969年9月22日)、セットが炎上した「キャロル」解散コンサート(1975年4月13日)、人気絶頂期だった「キャンディーズ」の解散宣言(1977年7月17日)、「ジョン・レノン追悼集会」(1980年12月24日)など、「伝説」的なイベントを数多く開催。ミュージシャンにとっての「憧れ」の会場の一つとして知られる。

 90周年記念事業は、一般公募で集めた野音の「思い出」や、資料、記録などを収集、整理、保存する「アーカイブ事業」、音楽評論家の湯川れいこさんが作詞を、キーボードプレーヤーのミッキー吉野さんが作曲を手掛ける「テーマソング制作事業」、来年4月~10月に吹奏楽、クラシック、ロック、フォーク、ジャズなど幅広いジャンルのコンサートを企画する「記念催事事業」の3本柱で展開。実行委員会は湯川さんを委員長に、ジャズピアニストの山下洋輔さん、フォークシンガーの南こうせつさんなどのミュージシャン、プロデューサーの小林武史さんや秋元康さん、芸術家のオノ・ヨーコさんらが名を連ねる。

 8月1日には同事業第1弾として、野音の「思い出エピソード」のほか、野音に関する写真、公演パンフレット、チケット半券などのコピー提供を求める一般公募を始める。同資料は今後の展示や「野音90年史(仮称)」制作に活用する予定。応募の詳細はオフィシャルサイトで確認できる。

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