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松屋銀座で「みつばち鈴木展」-地域づくりの立役者にフォーカス

ナガオカケンメイさん、原研哉さんが企画を担当する「みつばち鈴木展」会場風景

ナガオカケンメイさん、原研哉さんが企画を担当する「みつばち鈴木展」会場風景

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 松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)7階「デザインギャラリー1953」で8月8日、北海道ニセコ町や種子島など各地で地域づくりに貢献する江戸川大学教授・鈴木輝隆さんの功績を紹介する企画展「みつばち鈴木展 咲いている花は絶対見逃さない」が始まった。

種子島のサーファーが育てた「サーファー米」

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 鈴木さんは1949(昭和24)年名古屋市生まれ。1973(昭和48)年に北海道大学を卒業し、神戸市役所、山梨県庁、総合研究開発機構を経て現在は江戸川大学社会学部現代社会学科で教授を務める。「住民自治とローカルデザイン力から地域経営」を研究テーマとし、各地の地域づくりに関与。北海道、長野、高知、鹿児島など、全国に地域づくりのネットワークを構築している。

 独自の視点で全都道府県のガイドブック作りに取り組むナガオカケンメイさんの提案を発端に、鈴木さんとの関わりが元で地酒や国産ワインのパッケージデザインなどを手掛ける原研哉さんとともに企画。日本各地に「花」を発見し、クリエーター(=「花粉」)を紹介することで地域づくりに貢献する鈴木さんの振る舞いを「ミツバチ」に例え、これまで鈴木さんが関わったことで生まれた地域ブランド、地域振興ポスターなどの「産物」を一堂に紹介。会場で紹介する蜜蜂姿の鈴木さんのイラストなどは、原さんが手掛けたものという。

 紹介しているのは、日本最大のタンポポの群落を持つ北海道むかわ町のたんぽぽリキュールで、原さんがアートディレクターを担当した「たんぽぽ酒」や、秋田県仙北市乳頭温泉「鶴の湯」の、梅原真さんがデザインを担当したポスター・秘湯ワイン、梅原さんがパッケージデザインし種子島のサーファーが作る「サーファー米」など10プロジェクト。実際に生まれた商品やポスターなどとともに、デザイナー、各地の担当者が経緯、鈴木さんとのエピソードなどのコメントを寄せている。

 期間中、関係者を招きトークイベントを予定。鈴木さんに加え、ナガオカさん、原さん、梅原さんなどのクリエーター、鶴の湯温泉代表の佐藤和志さん、中央葡萄酒代表の三澤茂計さん、元柏崎市職員の春日俊雄さんなど各地の担当者らが登壇。詳細はホームページで確認できる。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。9月2日まで。

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