京橋で民間祝祭「夜神楽」展-宮崎山間部に焦点、民俗仮面63点も

写真、映像などを使って「夜神楽」を紹介する会場風景

写真、映像などを使って「夜神楽」を紹介する会場風景

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 京橋「LIXIL(リクシル)ギャラリー」(中央区京橋3、TEL 03-5250-6530)で現在、企画展「山と森の精霊 高千穂・椎葉・米良の神楽展」が開催されている。

多彩な造形美を伝える民俗仮面

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 村人たちが山から神々を迎え、夜を徹してともに舞い遊ぶ五穀豊穣(ほうじょう)の祝祭「夜神楽」と、そこで用いられてきた「民俗仮面」などを紹介。

 舞台は狩猟を行い山の斜面を田畑にして生活する人々の営みが現在まで続く宮崎県下の九州脊梁(せきりょう)山地。この地方には「古事記」「日本書紀」の中に登場する日向神話の舞台となっている土地も多く、特に高千穂、椎葉、米良の3集落には神楽の宝庫とされてきた。

 同展では、この3集落にスポットをあて、それぞれ異なる神楽の様子を写真パネルで紹介。撮影は宮崎で20年以上前から神楽の調査・研究に取り組んできた高見乾司さん。会場中央では、米良の「村所神楽」から、御神屋(みこうや)中央につられ宇宙を表す天蓋(てんがい)を再現。併せて、同神楽の映像もスクリーンに投影する。

 3集落の神楽に代表される民間芸能に継承され、祭りや民間祭祀(さいし)に使われ続けたり、「神」として山深い村や神社に伝わったりした九州の民俗仮面も紹介。九州民俗仮面美術館のコレクションから63点を借り受け、形・機能・用途に基づいてグループ化して展示し、プリミティブなものから能面のように洗練されたものまで多彩な造形美を伝えている。

 開場時間は10時~18時。日曜・祝日休館。2月11日まで。

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