銀座・並木通り沿いに6月26日、和食店「小熊」(中央区銀座5、TEL 03-5537-7444)がオープンした。
店主は1968(昭和43)年、北海道生まれの小岩浩高さん。山の中で育ち、幼い頃から天然のキノコや山菜などの豊かな食材を食べて育ったことが一つのきっかけとなって料理人を目指したという。
北海道のすし店で働いた後、新橋の老舗京料理店「京味」で6年間修業。「和食の神髄」を学んだという。2008年には六本木に「小いわ」をオープンするが、「日本を代表する繁華街であり、食の中心である銀座で、自分の料理で勝負したかった」という理由から、「小熊」のオープンに至った。
店舗面積は34坪。席数はカウンター8席、テーブル席14席(個室3室)。客単価は2~3万円前後を想定し、ターゲット層は接待用途のビジネスマンやプライベートでぜいたくな食事をする銀座界隈の客、日本の「おもてなし和食」を体感したい外国人、グルメや食通の人など。
料理は2万3,760円と3万2,400円のコース料理。コースでは「魚の熟成刺身」や、「一人鍋」、専用冷蔵庫内に特殊な「うまみ菌」を繁殖させ、その中で牛肉を約40日間かけて熟成させた「特製 香り熟成肉」などを提供する(メニュー内容は仕入れ状況により異なる)。
ドリンクメニューは「伯楽星 特別純米」(1,296円)、「紫波の匠 大吟醸」(1,620円)、「五橋 大吟醸 袋取り 雫」(2,700円)、「龍力 金賞受賞酒 大吟醸」(4,104円)など日本酒約15種類をそろえ、季節の酒も含めて入れ替えていく。月替わりで小規模醸造所の地ビールも提供し、7月は、御殿場の「アウグスビール」(1,296円)を用意する。
小岩さんは「和食のコース料理では前半におわん物が出るのが一般的だが、お酒を召し上がるお客さまの中には、コース前半での汁物はお酒の邪魔になるという方が結構いらっしゃる。当店ではこのおわん物の代わりに後半でお一人さま用のお鍋をお楽しみいただく」とこだわりをみせる。
「これからはハモ、アワビ、ウニなどがおいしい季節。冷製のスッポン料理をお出しすることもあるかも」とも。
営業時間は17時30分~23時。日曜、祝日、第1・3・5土曜定休。