警視庁の歴史と活動に関する資料を展示する警察博物館(中央区京橋3、TEL 03-3581-4321)で現在、特別展「警視庁の女性たち」が開かれている。
日本で初めての婦人警察官が警視庁で採用されたのは、1946(昭和21)年3月。はじめは書記という身分での採用だったが、徐々に「女性の特性を生かし」た少年補導や交通安全教育、窓口業務を担当するようになり、現在では「女性警察官」として交番・刑事・機動隊・技術職なども含むさまざまな部署・職種に就くようになった。
会場では女性警察官・女性職員の各部門での仕事内容の紹介をはじめ、新・旧女性警察官の制服展示、女性警察官の歴史、採用ポスターの変遷、過去の採用試験問題などの紹介やそのほか活動状況写真の展示などを行っている。
初日の3月10日に行われた開場式では、婦人警察官一期生の90歳女性を招きテープカットを行った。来場客は老若男女問わず子ども連れの姿も多く見られ、22日時点で4000人強が来場しているという。
警視庁総務部広報課広報センター主査の田中秋史(あきふみ)警部は「戦後70年の間の警視庁の中での大きな変化の一つとして、女性警察官の活躍があると思う。女性警察官の力は今後もさらに重要になってくるので、都民をはじめ国民の皆さまに、女性警察官の活躍を紹介する場を設けた」と話す。
「7階の多目的ホールでは、『地下鉄サリン事件発生から20年』も開催している。こちらではテロの恐ろしさを再認識していただき、皆さまのご理解とご協力をいただければ」とも。
開館時間は10時~18時。月曜休館。5月6日まで。