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フィルムセンターで特集上映「映画監督 加藤泰」 過去最大規模の回顧上映

「怪談 お岩の亡霊」

「怪談 お岩の亡霊」

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 東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3)で7月12 日から、特集上映「生誕100年 映画監督 加藤泰(たい)」が始まる。

「緋牡丹博徒 お命戴きます」

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 加藤監督は叔父の山中貞雄監督のつてを頼り、1937(昭和12)年、東宝砧(きぬた)撮影所に助監督として入社。戦中・戦後を通じてさまざまな映画会社に在籍した後、1956(昭和31)年、東映京都撮影所に入社した。

 ロー・ポジションや長回し、ワイドスクリーンを活用した特徴的な演出と「激しいパッションと力強いアクションに満ちた」作風には今もファンが多い。

 加藤監督は生涯で47作品を監督しているが、今回の特集は短編2本、長編41本、テレビ作品1本の計44本を42プログラムで上映する、史上最大規模の回顧上映。

 同監督が自らの作風を確立した代表作といわれる「風と女と旅鴉」のニュープリントによる上映をはじめ、「怪談 お岩の亡霊」「瞼の母」「幕末残酷物語」「沓掛時次郎 遊侠一匹」「男の顔は履歴書」「緋牡丹博徒 お命戴きます」「炎のごとく」などの作品を上映する。

 同センター研究員の大澤浄さんは「奥行き、左右ともに画面をいっぱいに使い、激しいアクションがさく裂する加藤泰監督作品は、エネルギーに満ちて見ごたえたっぷり。この機会にぜひスクリーンで楽しんでいただきたい」と来場を呼び掛ける。

 料金は一般520円ほか。月曜休館。9月4日まで。

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