ライカ銀座で報道写真展-サンパウロのホームレスを題材にした作品など

サンパウロの収容所に住むホームレスたちを題材にしたBittencourtさんの作品。©Julio Bittencourt

サンパウロの収容所に住むホームレスたちを題材にしたBittencourtさんの作品。©Julio Bittencourt

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 ライカ銀座店(中央区銀座6、TEL 03-6215-7070)は7月25日より、写真展「Leica Oskar Barnack Award(ライカ オスカー バルナック アワード)2007」を開催する。

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 同賞は、ライカカメラの生みの親であるオスカー・バルナック氏の生誕100周年を記念して1979年より毎年開催され、優れた報道写真に授与される。フランス・アルルで開催される「Rencontres internationales de la Photographie」(レンコントル アンテルナショナル ドゥ ラ フォトグラフィー)の組織委員会の協力のもと同社が授賞を行う。

 2007年度の受賞者は、ブラジル出身の写真家Julio Bittencourt(ジュリオ ビッテンコート)さんで、サンパウロ市のダウンタウンにある収容所に住むホームレスたちを題材にしたポートレート作品が選ばれた。ホームレス保護団体の手に渡った2002年11月3日以来、1,200人を超えるホームレスたちがここで生活を送ってきた。同施設の364つの窓から形式化された構図で描写した作品には、すすで黒くなった壁や壊れた窓など荒廃の形跡や、壁の内側と外側の世界のコントラストが協調される。展示作品は10点。

 佳作には、スペイン出身のJose Cendon(ホセ・センドン)さんの東アフリカの精神病院を撮影したルポルタージュ作品と、ノルウェー出身のMargaret M.de Langeさんの2人の娘の幼少期と青年期を撮影したモノクロのポートレート作品が選ばれた。会場では、各2点を展示する。

 同社広報担当の米山さんは「Julio Bittencourtさんは26歳とまだ若手の写真家にも関わらず、今回の作品は写真における高い芸術性とジャーナリズムの精神が感じられる。日本では初公開の写真展をぜひ一度ご覧いただければ」と話す。

 開催時間は11時~19時。月曜定休。11月2日まで。

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