クリスマス「おウチ派」主流に、現実直視する女心浮き彫りに-プランタン銀座調査

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 プランタン銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-0077)は11月5日、毎年恒例となる「クリスマスに関するアンケート」の結果を発表し、世相を反映した結果が浮き彫りとなった。

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 1995年から始めた同アンケートは、「プランタン銀座メールマガジン」の女性会員約2万3千人を対象に行ったオンラインアンケートをまとめたもの。今年のサンプル数は671件で、平均年齢は35.8歳、年齢層は17歳~68歳。

 昨年では全体の9割が期待を示した「今年の恋人・パートナーからのクリスマスプレゼントに期待しているか」の問いに今年は6割が「イエス」、4割が「ノー」と回答。期待するプレゼント額も昨年より2万939円ダウンの2万9,888円で「2000年以降2番目に低い数値」を示したほか、女性から男性へ贈るプレゼントの予算額も昨年の2万4,071円から1万7,014円へと調査開始以来、最安値を更新。同社では「クリスマスプレゼントにも不況の波。現実を見据えた傾向がうかがえる」と分析する。

 「恋人またはパートナーに贈られたいプレゼント」では「食事」(27%)が初の単独1位に輝き、昨年1位だった「指輪」(26%)は2位へランクダウン、3位=「ネックレス」(25%)、4位=「アクセサリー」と続く。「貴金属類の人気は高くプレゼントとしては手堅い」(同社)。

 「女性が自分へ贈るご褒美プレゼント予算」は3万4,924円とこちらも調査開始以来の最安値だったものの、男女間のプレゼント額よりも高く、男性へ贈る予算額と比較すると2倍の額を示した。男女間のプレゼントは減少傾向にある中、自分へのご褒美プレゼントは全体の45%が購入を予定しているという結果も。昨年圏外だった「コスメ」が1位で、「エステ・マッサージ」が続いた。男性へのプレゼントは財布のひもをしっかり締めるが、「自分へは普段ではできないプチぜいたくを楽しみ、気分を盛り上げたいと考えているのかも」と分析。中には予算額50万円という回答もあったという。

 「クリスマスをどこで過ごすか」の問いには「家で過ごす」の回答が82%を占め7年連続首位の座をキープ。例年通り2位「レストラン」、3位「旅先」の結果に。家で過ごすために一番必要な「ケーキ」の平均予算額は3,736円と前年とほぼ変わらず、「ワイン・シャンパン」「スペシャルディナー」「ツリー」「クリスマス装飾」と回答した割合は昨年より増えた。「プレゼントにお金をかけるのでなく、手料理やデコレーションでぬくもりのあるクリスマスを演出。親しい人たちとお金をかけないクリスマスやおウチクリスマスを楽しみたいのでは」との見方も。

 クリスマスのイメージ調査では、「今年のクリスマスにタイトルをつけると」の回答に「あったかゆったり」「ハッピー」など心穏やかなクリスマスイメージが多かったほか、「シンプル&倹約」なども登場。「おウチ派」が主流となる傾向にもうなずける結果となった。

 昨年の調査時期にもすでに景気悪化が叫ばれていたが、同社では「それでも女性たちはクリスマスには大きな期待をしていた」とし、「今年は男性に過度な期待も無理なお願いもしない、現実を直視する女心がうかがえる」という。

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