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メゾンエルメスで「失われた展覧会」-英気鋭作家ライアン・ガンダーさん個展

True simplicity (A study for 'Who said this was true multiplicity anyway') / 2011©Ryan Gander Courtesy of TARO NASU

True simplicity (A study for 'Who said this was true multiplicity anyway') / 2011©Ryan Gander Courtesy of TARO NASU

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 メゾンエルメス(中央区銀座5、TEL 03-3569-3300)8階「フォーラム」で11月3日から、美術史における「展覧会」をテーマにしたライアン・ガンダーさんの個展「墜(お)ちるイカロス~失われた展覧会」が開催される。

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 ガンダーさんは1976年イギリス生まれで、現在はロンドンを拠点に活動するアーティスト。日本では沖縄県立博物館・美術館や太宰府天満宮で個展を開き、今年はベネチア・ビエンナーレや横浜トリエンナーレにも参加。コンセプチュアルな手法で鑑賞者の想像力をかき立てる作品表現で知られる。

 「失われた展覧会」と題した同展には、「美術史の重要な作品」を「参照」したり「架空のアーティスト」を「引用」したりすることで生み出した作品を出品。展示を通して鑑賞者の「認識」を刺激しながら、架空の「現実」を作り上げる。

 併せて、展覧会の場所の歴史にもフォーカス。オープン以来30の展覧会が開かれ、今年10周年を迎えた同フォーラムを取り上げた作品も。ガンダーさんは同展を「展覧会というものがどのように美術史の中で記憶され、想像され、ゆがみ、美化されるかといった問題への考察」とし、「観客が未来の美術史をも想像するきっかけになれば」とコメントを寄せている。

 開催時間は11時~20時(日曜は19時まで)。入場無料。来年1月29日まで。

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