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旧日比谷図書館、「日比谷図書文化館」として一新-Wi-Fiサービスも

オープン時は開館を待ちわびる約30人が列を作った

オープン時は開館を待ちわびる約30人が列を作った

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 文化複合館「千代田区立日比谷図書文化館」(千代田区日比谷公園1、TEL 03-3502-3340)が11月4日、約2年半の休館を終えてリニューアルオープンした。

日比谷図書館期から三角の形状で親しまれてきた外観

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 1908(明治41)年11月に東京市立日比谷図書館として開館した日比谷図書館は、2009年7月に都から千代田区へ移管。千代田区では「サービスの向上」「多様な専門的能力を持つスタッフの確保」「運営の効率化」などを目的に指定管理者制度を導入。小学館集英社プロダクション(千代田区)を代表とする共同事業体「日比谷ルネッサンスグループ」が受託し、今年9月から2017年3月末までの指定期間に運営を担当する。

 新館は、「知の拠点」をテーマにこれまでの図書機能に展示機能、文化交流機能を加えた「文化館」。外観はそのままに内部機能を一新し、2年半の休業期間を経てリニューアルオープンに至った。

 図書フロアでは、ビジネスとキャリアアップは「オレンジゾーン」に、千代田区の歴史や街情報は「パープルゾーン」(以上2階)に、ライフスタイルや科学技術などは「グリーンゾーン」に、アートや文学関連は「ブルーゾーン」(以上3階)に、それぞれ集約。一般図書から新聞、雑誌、新刊まで15万冊を所蔵する。

 フロアはゾーン別に色分けし、各ゾーンには図書スタッフが作品展示やフリーペーパーの特設などを行う特集棚も。大ホール(地下1階)、小ホール、会議室(以上、4階)では「日比谷カレッジ」と題して書籍と関連のあるビジネル、東京の歴史文化、芸術などをテーマにした音楽会、講座、ワークショップを開催するなど、複合的なアプローチで「利用者の興味や知識が広がっていくよう」促す狙い。

 1階には、現在の首相官邸を建設前に発掘調査した際の地質剥ぎ取り標本など千代田区の歴史や文化、街の魅力を紹介する常設展示室、企画展示室を設置。館内全域で無線LANサービスを提供し、閉館時間を22時に設定するなどして、ビジネスマンニーズに応えていく。

 当日はオープンを待ちわびた利用者約30人が列に。旧日比谷図書館の利用者も多く、「かなり中が変わったと聞いているので見に来た」(40代男性)など期待の声が目立った。

 オープンにあたって若林尚夫館長は「長い休業期間を経ての開館で、中はより使いやすい形になっている。利用者の期待を全面に受け止め、末永く利用してもらえる拠点になれば」と意欲を見せる。 

 開館時間は10時~22時(土曜は19時まで、日曜・祝日は17時まで)。毎週第3月曜、12月29日~1月3日、特別整理期間は休館。

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