銀座駅地下コンコースで9月24日、東京メトロ（台東区）とANA創業研究所（港区）が共同で取り組む地域物産展「ソラチカマルシェ」がスタートした。

出店を記念して、ご当地キャラ「あか牛くん」（阿蘇市）と「くまモン」（熊本県）も来店

地域の特産品・名産品の催事販売を充実させて駅の付加価値向上につなげたい東京メトロと、地域支援活動の一環として東京での地域物産の販路拡大を目指すANA創業研究所とが取り組むマルシェプロジェクト第1弾。両者はカード事業などで連携関係にあり、今年3月には「ソラチカカード」を導入した。

場所は銀座駅地下1階コンコースのB2出口側で、広さ約18平方メートル。テーブルを置きのぼりを立てた特設会場で、月ごとに異なる地域をフォーカス。「質や味に定評がありつつ生産量の少ない名産品」を「地元価格」で販売し、生産地の特色や観光名所などもPRする。

　第1弾として登場したのは、今夏の豪雨災害で多くの被害が発生した熊本県阿蘇市。火山灰に覆われた土壌に雨水が浸透する過程で生まれるミネラルが溶け込んだ水質などが特徴で、豊かな水の下で育った農畜産物、加工品、スイーツなど約30品目を取りそろえる。

会場では、キャベツ、レタス、ナス、トマト、キュウリなどの季節の生野菜を前面にラインアップ。九州一の生産量を誇る阿蘇市波野のキャベツから生まれた「阿蘇波野キャベツドレッシング」（525円、道の駅波野神楽苑）、阿蘇五岳に見立てた「中岳ショコラ」（1,280円、菓心なかむら）などの人気商品を集める。

　「毎日銀座駅を利用する人から地方からの観光客まで、駅利用時に立ち寄ってみてもらえれば」（東京メトロ事業開発部戦略担当・関田崇さん）。

　開催時間は11時～19時。阿蘇の物産展は今月28日まで。