銀座に昨年11月、日本酒、焼酎などを扱う和酒専門店で、バースペースも併設する「銀座 酒蔵 検校（けんぎょう）」（中央区銀座3、TEL 03-5159-1401）がオープンした。

3種の酒を楽しめる「飲み比べセット」（600円）

　運営は検校（千代田区）。社長の野原彬巨（あきお）さんは、ワインの業務用卸専門店に17年勤め、同店の業務内容変更に伴って独立。仕事仲間だった松本さんと共に、焼酎をメーンに扱う業務用卸として同社を開いた。

　開業7年目を迎え、初の小売店を構えた今回。「大手には対抗できないこだわりの商品をそろえたい」と、国内の酒造メーカーに足を運んで取引に結び付けた独自のラインアップが特徴。現在までに日本酒40蔵、焼酎約15蔵、国産ワイン1社を取り扱い、アイテム数は111点を数える。

　店舗面積は約21坪で、「和」をイメージしたというシンプルな内装にショーケース、テーブル、カウンターをレイアウトする。小売りスペースにスタンディングバーを併設したスタイルで、立ち飲み用テーブルは飲食店との「プレゼンの場」から、仕事帰りのサラリーマンの「憩いの場」にまで利用を想定。バーでは60ミリリットル、3種から成る「飲み比べセット」（600円、日本酒と焼酎で各2種）などを用意するほか、店内の商品は小売価格に500円を加えて飲むことも可能。ほかにいぶりがっこ、奈良漬、ラッキョウ（以上300円）などを用意して、酒との「マッチング」も提案する。

　銀座エリアでは1本から無料配達も行う。「既存の酒店とは違う、和酒専門店として銀座を中心に店舗展開していければ」（野原さん）。

　営業時間は10時～22時（配達は10時30分～21時、バー営業は17時～21時）。