京橋のLIXIL(リクシル)ギャラリー(中央区京橋3、TEL 03-5250-6530)で9月4日、「クリエイションの未来展」の第一弾「木村恒介展-光素(エーテル)の呼吸-」が始まった。
「木村恒介展-光素(エーテル)の呼吸-」を監修した清水敏男さん
「クリエイションの未来展」は、アートディレクターの清水敏男さん、金工作家の宮田亮平さん、建築家の伊東豊雄さんと隈研吾さんという4人の有名クリエーターが監修を務め、約3カ月の会期の中で「独自のテーマで現在進行形の考えを具現化する」という企画展。
第1回は清水さん監修の下で現代美術家の木村恒介さんを迎え、モーターを仕込んだ大きなミラーを使ったインスタレーションを含む新作4点を展示する。
木村さんは1982(昭和57)年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学で建築を学んだ後、東京芸術大学大学院の美術研究科に進み、「風景とはなにか」をテーマにした美術作品を制作している。
同展のメーンとなるミラーを使ったインスタレーションのコンセプトは「鏡は、人が自分自身を確認するための道具。その鏡そのものが揺らぐことで、向こう側(虚像)がこちら側(実像)へアプローチしてくる。そうした非日常的な現象が、私たちが普段行っている確認行為そのものを再考させる」というもの。
木村さんは「鏡に近づくと自分自身がゆがみ、離れると空間がゆがむ。ゆっくりと変化していく鏡の世界を体験してほしい」と話す。
10月3日には、彫刻家で愛知県立芸術大学教授の土屋公雄さんを迎えて「トークショー 土屋公雄+清水敏男+木村恒介」も開催。
開館時間は10時~18時。入場無料。11月24日まで。水曜と11月23日は休館。イベント開催時間などの詳細はホームページで確認できる。