中央区民や同区を訪れる人たちに、無料のバスや船で同区内を回遊しながら街の文化的な魅力を楽しんでもらうことを目的とする「中央区まるごとミュージアム2017」が10月29日、開催される。
名所や旧跡、伝統芸能、画廊・美術館、水辺などさまざまな文化資源を持つ中央区は、街全体が華やかで魅力的な「ミュージアム」であるという考えに基づいて開かれる同イベントは今回で10回目。昨年は区内に住む30~40代の子ども連れの人たちを中心に約6万5000人が参加し、延べ5769人が無料バスを、同じく4143人が無料の船を利用した。
銀座エリアでは日本将棋連盟のプロ棋士が指導対局を行う「銀座将棋まつり」、築地エリアでは築地の歴史をたどる「歴史でひもとく築地クイズラリー」などを実施する。
開催10周年記念企画として、区民カレッジの養成講座を修了した文化財サポーターの協力を受けて同区の魅力を紹介する「まちかど展示館 神輿(みこし)めぐりコース」「中央区近代建築物100選めぐりコース」「中央区水辺めぐりコース」などの「中央区まるごとバスツアー」も実施する。
今年はこれまで使用していた中型観光バスに代えて都営バスを導入し、輸送力の向上や車いす、ベビーカーでの乗車の際の利便性向上を図る。
中央区区民部文化・生涯学習課長の生島憲さんは「今年は新たに5つのイベントが加わって中央区内で43の多彩な文化イベントが繰り広げられるほか、区内各所に設置するスタンプを集めて抽選会に参加できるスタンプラリーなども催す」と話す。
「無料運行するバスや船を使いながらゆっくりと区内を回遊し、興味をお持ちの文化イベントをお楽しみいただければ」とも。
開催時間は9時~17時。催し物によっては事前の予約・申し込みが必要。各イベントの詳細は10月上旬頃からホームページで確認できる。