ノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7)で現在、「亀倉雄策没後20年 亀倉雄策のポスター」が開催されている。
亀倉雄策は1915(大正4)年、新潟県生まれのグラフィックデザイナー。1964(昭和39)年の東京オリンピック、大阪万国博覧会などのポスターや「グッドデザイン」「NTT」「明治製菓」「トステム」などのシンボルマークのデザインを手掛けたほか、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の設立に参画し、16年間にわたって会長を務めるなど、日本のグラフィックデザイン界のパイオニアとして知られている。
亀倉が手掛けたポスターの代表作を前・後期に分けて展示する同展。10月2日から始まる後期は「勅使河原蒼風(てしがはら そうふう)個展ポスター」「ニッコールレンズポスター」「ヤマギワ国際照明展覧会ポスター」など11点を展示する。
ノエビア(銀座7)グループ宣伝企画部課長代理の鈴木準子さんは「亀倉さんが手掛けたノエビア化粧品の『コスメティック ルネッサンス』の広告キャンペーンでは、当時新人だった鶴田一郎さんのイラストレーションを起用。大胆な色を背景に現代的な美人画を配したビジュアルを季節ごとにポスター・テレビCM・雑誌広告などで展開し、新鮮で印象的な広告表現として好評を得た」と話す。
「写真を使ったポスターが多かった前期に比べ、後期は抽象的、幾何学的なデザインのポスターを多く展示する。画像で見た時とは違う、実物ポスターの迫力やデザインの力を感じていただければ」とも。
開催時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。入場無料。11月2日まで。