国立映画アーカイブ(中央区京橋3)地下1階の小ホールで不定期に「国立映画アーカイブ開館記念 アンコール特集」が行われている。
前年度の上映作品の中から特に来場者の多かった作品を上映する同特集は、東京国立近代美術館フィルムセンターが小ホールで企画上映を行うようになった2006年にスタートした。
主任研究員の大澤浄さんは「当館での上映作品は年間300~400本と数が多く、次の上映機会までの期間が非常に長いこともあり、再上映企画の意義は大きい」と話す。
6月22日~24日は「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」6部作を上映。同作品は羽田澄子監督が十三世片岡仁左衛門の芸や芸談を残すため、1987(昭和62)年から1994年まで撮影したもの。
この6部作について、大澤さんは「昨年上映した際は、平均146人と多くの方にご観覧いただき、特に歌舞伎ファンや十三代目片岡仁左衛門さんのファンの方たちからは、待望の観覧がかなったという喜びと感謝の言葉を多数頂いた」と話す。
6月はほかに、原節子が一家を支えるビジネスウーマンを演じる1939(昭和14)年の作品「東京の女性」などを上映する。
料金は一般520円ほか。