銀座のMEGUMI OGITA GALLERY(メグミオギタギャラリー、中央区銀座2)で7月13日、徂徠(そらい)友香子さんの個展「Archē アルケ」が始まる。
徂徠さんは1994年に武蔵野美術大学大学院を修了し、日本毛織(大阪府)のテキスタイルデザイナーとしての勤務を経て、現在はフリーランスとして個展を中心に国内外で作品を発表している。これまでに「ジャパンクリエーションテキスタイルコンテスト グランプリ経済産業大臣賞」など、数々の賞を受賞している。
学生時代から「ウールの動物的な動きの面白さ」に魅了され、フェルトを素材とした作品を制作してきたという徂徠さん。フェルトを何層も重ねて厚くした後、手作業でフェルトをえぐり取ったり、穴を開けて断面の規則性やゆがみを生かしたりすることで、奥に潜む色や形を顕在化させていく。
同ギャラリーでの徂徠さんの個展は初めて。約30点を展示する。同ギャラリーの荒木晋作さんは「これまで多く制作してきた抽象作品のほかにポットをモチーフとした具象作品などもあり、壁を覆う大作も展示する。表現と技法が密接に関わり合う徂徠のさまざまな表現を見ることができ、徂徠の全世界を感じていただける展示をご覧いただければ」と話す。
開廊時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日休廊。入場無料。今月28日まで。