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新iPad発売、ユニクロ、ドーバー相次ぎ開業-銀座に行列客2500人

「ユニクロ銀座店」開業直前には老若男女約1000人が列を作った

「ユニクロ銀座店」開業直前には老若男女約1000人が列を作った

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 銀座の新商業施設「ギンザコマツ」(中央区銀座6)開業に、新しいiPadの発売が重なった3月16日午前、中央通りを中心にした銀座エリアでは、各店に多くの客が詰めかけ長い行列を作った。

前日からの行列客も目立った「アップルストア銀座店」

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 朝7時30分。新しいiPad発売開始を30分後に控えた「アップルストア銀座店」(銀座3)では、中央通り沿いを京橋方面に向かって人々が長い行列を作っていた。同時刻の行列の人数は約400人。先頭は14日夜から陣取った大学生2人で、その後も20~40代の男性が列の約8割を占めていた。山梨県から来店したカップルは「アップルファン」。行列のお目当ては「恒例」となっている入店時の店員らとの「ハイタッチ」で、「アップルの行列イベントに参加したい」との思いで朝5時30分ごろから列に加わったという。

 同じ中央通り沿いでは3月6日、ソフトバンクモバイル(港区)のフラッグシップショップ「ソフトバンク銀座」(銀座5)がオープンしたばかり。開業後初の新商品発売とあって、発売開始直前の7時45分からは孫正義社長、トリンドル玲奈さんが登壇してセレモニーを行った。新しいiPadについて、「昨年のiPad2発売時、生前のスティーブ(・ジョブズ)が『2もすごいけど、次のやつはもっとすごい』と話していたのを覚えている。スティーブの思いのこもった商品」と孫社長。店頭には約70人が列を作り、15日の22時30分にスタンバイした先頭客には孫社長から新しいiPadが手渡された。「知ってしまうと手放せなくなる魔法のような商品。早く触って、楽しんで」

 ソフトバンク銀座から約100メートル南に位置する中央通り沿いには、ユニクロのグローバル旗艦店「ユニクロ銀座店」が10時の開業を控える。9時の時点ではそれほど多くの行列は見られなかったが、9時30分ごろから急激に行列客が増加。開業までに約1000人が次々と列に加わり、行列は銀座7丁目の交差点までの約200メートルに及んだ。並んだのは「アンダーカバーのファン」という20代男性から、「銀座でよく買い物をする」という60代女性まで幅広い年齢層の男女。

 ユニクロの柳井正会長兼社長はオープニングセレモニーで、「当店のオープンはユニクロのグローバル化の第一歩。ユニクロにとって世界最高の店を銀座で出店でき、ワクワクしている」とコメント。同時に開業を迎える「ギンザコマツ」オーナーの小松ストアー・小坂敬社長、松本晃明店長らと共に笑顔でテープカットを行った。

 さらに同ビル西館では、デザイナー川久保玲さんがディレクションするコンセプトストア「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」が11時のオープンを控えていた。広告活動をほとんど行わずに迎える開業だったが、9時半の段階ですでに100人ほどが列に。20代半ばの男性2人は埼玉県から来たといい、15日23時ごろから店頭に詰めた。昨夜は「50人位が店の周りに詰めていた」と2人。「翌早朝には一時約1000人が、西館のある銀座6丁目のブロックを囲むように列を作った」。多くが限定商品目当ての客で、店舗では7時に整理券を発行。整理券を受け取る順番で「もめる」一幕も見られたという。

 同時刻に並んでいたのは、限定商品は逃したものの「いち早い入店」を待ちわびる利用客たち。10代後半から30代位までの男性が中心で、個性的な服装の人々が目立った。「ドーバーの開業を心待ちにしていた。今までになかったコラボアイテムも楽しみだし、今日しか買えない『特別感』が魅力」と行列客。その後、列は交詢社通りへと延び、10時の時点で今度は「入場整理券」が配られるなど、予想外の反響の大きさにスタッフが対応に追われた。

 「恒例」の行列で根強い人気を示した「アップルストア銀座店」に対し、「ソフトバンク銀座」は華やかなセレモニーで新商品発売を祝った。ギンザコマツでは、老若男女が足を止めた「ユニクロ銀座店」と、一部の若者に熱狂的な支持を受ける「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」の客層の違いが目を引いた。4店舗の各店頭でオープンを待った行列客は、延べ約2500人。これを取り巻く報道陣も合わせ、16日の銀座かいわいは朝からにぎわいを見せた。 

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