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銀座で環境芸術家・八木マリヨさん個展-震災受け「縄」テーマに大型新作

京都の山から「はぎとった」地層をつるす第1室

京都の山から「はぎとった」地層をつるす第1室

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 「縄」をテーマに生命の根源を探る環境芸術家・八木マリヨさんの個展「The Planet Earth & earth - 地球惑星にすれば、、、」が11月3日、「ポーラ ミュージアム アネックス」(中央区銀座1、TEL 03-3563-5501)で始まった。

中に座ったり寝そべったりすることができる「地球惑星の臍」

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 八木さんは神戸市生まれ。1970年代にイサムノグチさんに師事し、伝統産業や左官業などの手業を生かしたパブリックアートを製作するように。1990年には公園や広場の総合的な「景観芸術」開拓のために土木造園建設業の資格を習得。縄を「汝我(なわ)」と意味づけて「あなたとわたし」と説く独自哲学「縄ロジィー」を提唱し、縄をテーマに作品制作、パブリックアート、パフォーマンス、社会芸術活動などに取り組む。

 東日本大震災を受け、「持続可能な地球環境の保全」を思って取り組んだ新作を中心に紹介する同展。京都宇治の山から「はぎとった」地層を天井から麻縄でつるした第1室、「母的宇宙のゆりかご」を表現した作品を置き、作品の中に実際に座って「感じる」ことを提案する第2室、縄ロジィーに基づいて生まれたプロダクトを並べる第3室で構成し、会場全体を「母的宇宙の新しい神話を(鑑賞者)一人一人が創造していく空間装置」と位置付ける。

 合わせて施設路面のウインドーディスプレーにも、縄をモチーフにした八木さんの作品を飾る。麻・樹脂・土・植物などを大胆に使って生み出される有機的な素材感も特徴で、「地球のことを考えるインスターレション。銀座の都会の中で、地球の生命力を感じてもらえれば」(ポーラ・オルビスホールディングス広報・IR室菊池麻衣子さん)。

 営業時間は11時~20時。入場無料。12月9日まで。

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