来年4月20日開業予定の「GINZA SIX(ギンザ シックス)」(銀座6)の地下3階に開場する「観世能楽堂」の詳細が12月19日、発表された。
観世流観世会の能楽公演を目的とする同施設。面積は約1630平方メートルで席数は480席。総桧(ひのき)造りの能舞台は、昨年3月末に閉場した渋谷区・松濤の観世能楽堂から移築したもの。能楽公演のほか多目的ホールとして、舞踊、演劇やコンベンション、ファッションショーなどの催しへの貸し出しも予定している。
4月20日からは「観世能楽堂開場記念公演」が行われるほか、6月からは能・狂言をはじめ歌舞伎・文楽・雅楽・舞などの伝統芸能や華道・抹茶道・煎茶道・香道などの伝統文化を紹介するプログラム「銀座花鏡」も始まる。
一般社団法人観世会理事長で二十六世観世宗家の観世清和さんは発表会で、「1633(寛永10)年から幕末に至るまで江戸幕府より500坪の敷地を拝領していた銀座の地に移転するのは非常にうれしいこと。観世宗家700年の伝統を大事に守りつつ、若い人や外国人の方にも気軽に足を運んでいただけるように、さらに充実した公演活動を行っていきたい」とあいさつした。