銀座ミツバチプロジェクトが農業法人化-銀座ベースに福島で農業開始

銀座ブロッサム屋上で栽培する菜の花と元気に飛びまわるミツバチ

銀座ブロッサム屋上で栽培する菜の花と元気に飛びまわるミツバチ

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 銀座ミツバチプロジェクトは3月8日(ミツバチの日)、農業生産法人「銀座ミツバチ」を立ち上げ農業事業に本格参入する。

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 2006年から始まった同プロジェクトは銀座産のミツバチを用いたスイーツやカクテルなどの商品化、銀座地区の企業と連携した屋上緑化プロジェクト、都市・里山・奥山・海」をつなぐイベント「ファーム・エイド銀座」や他県とのコラボイベントなどさまざまな広がりを見せるプロジェクト。これまでNPOとして活動してきた同プロジェクトはそのまま維持し、新たに農業生産法人を立ち上げ銀座をベースとした養蜂、農業に力を入れる。同プロジェクト副理事の田中淳夫さんが同法人代表を務める。資本金は「328(ミツバチ)万」と笑いも絶やさない。

 田中さんは「こんなことを言ったら怒られるかもしれないが」と前置きし、「このプロジェクトはおやじの遊びから始まった。銀座で始めたことによって人がかかわり広がりを見せる。かかわる皆さんが真剣に取り組んでくれていて、今年は採蜜量をある程度は確保したい」という。今年からマロニエゲート屋上にも巣箱の設置を予定し、採蜜量1トンを目標に掲げる。

 銀座のクラブやバー、スイーツの展開のほか、障害者の自立支援などを目的とするスワンベーカリー(中央区)とのコラボ商品、化粧品会社とのコラボなども新たに予定しているという。

 そのほか、昨年より銀座ブロッサム屋上で栽培する菜の花がきっかけとなり交流が始まった福島市の農・商・観光団体などで組織する「福島ふるさと体験交流会」の協力で、福島市荒井地区の遊休農地の借り受けも決まった。5ヘクタールの畑にはこれから菜の花を植えるほか、5月にはソバの栽培も予定する。採れた菜の花から採取する菜種油と銀座で採れる菜種油を使用した料理考案を銀座のシェフに依頼し、今秋には発表を予定するほか、福島県の無農薬で育てられたフルーツとハチミツを用いたスイーツ展開も視野に入れる。

 田中さんは「銀座ミツバチプロジェクトのように意図してやってないことに人が集まり広がりを見せてきた。今回もどうなるかは予測できないが取り組むことで何かが見えてくるのでは」と期待を寄せる。

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